世界で一番おいしいバターが、3年の時を経てようやく私のもとに帰ってきた バランタイン 有塩バター

わたしは、パンは好きだけど、普段はあんまり食べないようにしています。パンっておいしいから大好きだけど、食事感が少なくてつい食べ過ぎてしまう。だからわたしは普段の食事は米を中心として、どうしてもっていう時だけパンを食べる。わたしとパンとの関係は、今のところそんな感じで落ち着いています。
そんなわたしのパン事情はさておき、それは忘れもしない2016年2月。わたしはいつものように週末にイオンに行った。そしていつもは手に取らないバターを買った。
なんでそのバターを買ったのか、買った時の感情は忘れてしまったけど、ヤツとの出会いは衝撃的だったしわたしのその後の人生に大きな衝撃を与えたっていうことは忘れもしない。

なにしろ美味しかった衝撃的に。バターって大概おいしいものだし「このバターまずい」っていうほどマズイものもないんじゃないかと思うけど、そのバターは違った。わたしはその日、バターとともにパン屋さんでちょっとお高いパンも買ったわけ。高いバターなんだから、スーパーで安く売っている食パンじゃなくて、パン屋さんの食パンがいいよねっつって。それでそのパン屋さんの美味しい食パンを軽くトーストして、バターをたっぷりのせて(塗る、じゃなくてのせる)食べたら、その衝撃たるや。
バターのしょっぱさ、クリーミーさが、これまでたべたバターとは全く違うの。もう、全く違う。「おいしいねっ!」なんてライトな感動じゃなくて、「ううむ」と唸らざるを得ない、そういう感じ。普通じゃないわけ。頭の中には「お乳の国の人だもの」というコトバが思い浮かんだ。これ、オーストラリアの商品なんだけど、オーストラリアって広いし、日本では考えられないような大自然の中で大切に、というか好き勝手にさせてもらって?もしくはわがまま放題に?育てられた牛からとれた乳で作ったバター。そういう牛さん達の自由奔放さが味に影響しているんだろう、良く分からんが。外国の人って日本人よりもずっと乳製品を摂取しているわけだから(そうじゃない国もあるけど)、乳製品に対する情熱も、かなりのものなんだろうと思う。オーストラリア、そして、オーストラリア人よ・・・・尊敬する。

思い返してみれば、これまでオーストラリアについてはあんまり思いを巡らせたことがなかった。旅行に行きたいと思ったことも実際に行ったこともないし、知り合いがいるわけでもないし、スポーツとか食べ物とか文化とか・・・いろんな点で考えたことがなかった。わたしとオーストラリアのつながりと言ったら、せいぜい動物園でカンガルーを見たことがあるとか、たまに買う牛肉がオージービーフだった可能性も無きにしもあらず、という程度しかない。

しかしそんなオーストラリアでこんなおいしいバターが作られているなんて。世界は広い。わたし以外の世界中の人、このバターのウマサに気づいてる?これ、すごいよ?わたしはこれまで人生損してた、このバターを食べてこなかったなんて。そして今このタイミングでこのバターに出会えたっていうことは超絶ラッキーガールとも言える。

というわけで、すさまじい感動ととも、これまでのわたしのバターに関する人生を取り戻すべく、2日でバター1本を食べ終えて、またイオンに向かった。これはまとめ買いするっきゃないよねって。そしたらさ、もう売っていないの。探した探した、それはもう。イオンの中もすみずみまで探したし、他のイオンにも行ってみたし、売ってそうな高級スーパー(成城石井とか)とか、ターミナル駅に入ってるようなスーパーとかカルディとか。全部ないの。とにかくない。そしてネットで調べたところ、わたしがそのバターを手に入れたのはイオンの「オーストラリア産商品を期間限定で扱う」という企画だったことを知った。

販売【オーストラリア産品 販売概要】 (←詳細がPDFで見れます)
販売期間:2月11日(木・祝)~14日(日)
販売店舗:本州・四国の「イオン」「イオンスタイル」約150店舗
販売品目数:最大25品目(食品のみ)
この企画の目玉が、このバターだったらしい。ここではこのバターがこのように紹介されています。
バランタイン 有塩バター(250g)
本体価格:498円(税込価格537円)
オーストラリアの広大な大自然の中で放牧され、牧草のみで育てられた牛のミルクを使用したグラスフェッド(牧草飼育)バターです。すっきりとしたコクのあるバランタイン社のバターは、現地の人々に長い間親しまれ、大手航空会社やホテルでも提供される歴史あるブランドバターです。
こんな淡々とした説明じゃさ、これじゃ全然おいしさ伝わらないでしょ。大手航空会社やホテルでも提供ですって。うらやましいよね。これはもうなんていうか差別。ホテルとか、飛行機のるだけでこのバター食べられると言っているわけだ。一般人が。しかも長い間親しまれているってあなた、庶民が普通にこのバター食べてるっていう意味でしょ?それってスゴクナイ?オーストラリア、バター分野飛びぬけてない?普段からこのレベルのバター食べちゃてるの?
・・・負けてる。完全に負けてるよ、バタークオリティ日本人負けてるよ。こんなおいしいバター食べたことなかったもの。そんで、オーストラリア人が朝起きて冷蔵庫から「特段なんということもない」感じでフツーにこのバターを取り出して、フツーの表情でこのバター塗ってパン食べて、フツーにご出勤なさると。この商品紹介は、そういうことを言っているわけですよ。それに対して日本人であるわれわれ、というかわたしは、今や世界の誰よりもこのバターに情熱をかけ、誰よりもこのバターを食べたいと熱望して探し回っているというのは誰の目にも明らかとだというのに、そんなわたしには手に入らないという、この現実。それはいきどおりもするって。フツーに食べてるくらいなら、一つくらいくれよと。そんなことの一言二言は言いたくなる。

カルディでは丁寧に調べてくれて「そのバターは取り扱いがない」と教えてくれたし、もうカルディの線が切れてしまった以上、店舗で購入するという希望は絶たれてしまった。購入したのが土日で、このフェアが土日に終わってるんだからさ、最初から終わってた。買った時点で終了してた。戦う前から負けてたんだわたし。

その時のわたしが出来たことと言えば、一口目の衝撃を受けた段階で、そのパンを食べ終わるやいなや、全力でイオンに戻って残りのバターを全部買い占めてくるくらいの行動力をみせることだった。そのくらいの行動力を見せつければ、このバターを数本は手に入れることが出来たはず。だけど、買ったバター1本食べ終わってから、という余裕を見せたのがいけなかったよね。これが野生じゃなくて、飼いならされてしまった余裕のある生活による弊害というべきか、そんなふうに悠長にしてたもんだから、わたしのバターを遠くへ行ってしまった。わたしの行動のあまさで、もう二度と手に入らない事態を招いた。

しかしながら逃がした魚は大きいというし、わたしが美味しかったと思った実際の味より、手に入らないということで思い出が大きくなりさらなるおいしさへ勝手に昇華されてる可能性もあるよな、と思いつつも「あぁまた食べたい」と思う日々。これはもう「個人輸入するっきゃないな」とも思っていたのが2016年2月。結局個人輸入はしませんでしたけど。
こんなことがあったのが2016年ですから今からもう3年も前のこと。この3年間どうしていたかというと、このバターの影を求めていろいろなバターコーナーを見てはいた。ネットでおいしいといううわさの「カルピスバター」も買ってみた。でもどのバターを食べても、あのバターじゃなかった。あれは格別だった。あの感動はあのバターにしか出せないんだよね結局。代わりになれるものがいないのだから仕方ない。かわりに別の、ではなく、バターそのものから遠ざかった生活をしていました。いつかまた食べたいな、あれ美味しかったよね。3年が経過して、そんな美しい思い出として、遠い目をして笑っていられるようになってました。
ところが。
なんと、先日ついにまた出会ってしまったのですよ、くだんのバターに。一応、カルディに行くときはバターが並んでいる冷蔵コーナーにも目を通すようにしているんです。この間行った時も、冷蔵コーナーにサッと目を走らせて通り過ぎようとしたところ、このバターが突然いた。2度見した、これが2度見だよっていうくらいお手本の2度見をした。あまりの衝撃に信じられなくて軽く2歩くらい進んでスルーしてから即座にバターの元に戻った。え、本当に?本当に戻ってきてくれたの?
なんという感動。なんという出会い。これを奇跡と呼ばずしてなんという。はぁ~~、ずっと待ってたよ。待っていたかいがあった。もちろん、わたしはすぐさまバターを手に取ってレジに並んだ。本当はまだまだ店内を物色したかったけど、もうバターを見つけちゃった以上は1秒もムダには出来ない直ちに食べたい。興奮冷めやらぬわたしはもうドキドキする心のままでレジにならんで、自分の番がくるやいなや店員さんに聞いた。「このバター、いつから売っているんですか?」って。もう、すっごい嬉しかったから、ずっとずっと待ってたんだから。そしたら店員さんは「え・・・、けっこう前から売ってますよ」「TVで紹介されたりするとすぐなくなっちゃうんで、そのタイミングだったんじゃないですか?」とか、真顔で言うんだよね。

いやいや、そんなわけないじゃん、3年もずっとそんなタイミングなわけないじゃん。たしかにタイミングが悪いところもあるけど、それでも3年連続で外し続けるなんてね、そんなとこで逆奇跡をおこしている場合じゃないっつーか。ちょっとありえない。

だけど伝わらないから、カルディの本社に問い合わせてみたら、取り扱いは

「バランタイン グラスフェッド有塩バター 海塩使用 250g」2019年4月から
「バランタイン グラスフェッド発酵バター 食塩不使用 250g」2017年1月から
ということを教えてくれた(カルディの方、本当にありがとうございます)食塩不使用の方は(2017年4月から買い続けてるから)カルディにあることは知ってた。毎日のバターコーヒーに使っていたから。だから、いつもカルディにいくと、このバランタインバターの赤(食塩不使用が赤で、有塩バターが青のパッケージ)の隣をチェックしてた。教えていただいた情報によると、わたしが探し求めてた「有塩バター」は2019年4月から取り扱いなので、2019.4から2019.9の、6か月間は完全に「わたしとバターのタイミングが合ってなかった」ってことになるんだけど、それはまぁいいとして、このような流れでわたしはこのバターをようやく手に入れることができた。
この日のわたしは他にも用事があったけど、バターを手に入れてしまった以上は早く食べるということしか頭にないので、予定してた用事は手放し、かわりに予定していなかった「美味しい食パン」を購入し、わきめもふらずに家に帰りました。
そして、家で即座に食べました。
▼トーストにバターを塗った上から、かたまりのバターをのせて。
▼トーストしていないパン+バター+砂糖
▼トーストしていないパン+バター+自家製ラムレーズン
どんな食べ方をしてもおいしい。3年も思い続けたバターの感想としては、あれは幻じゃなくて現実だったと。「逃がした魚は大きい」のように、もう手に入らないから実際よりもおいしく思い出として美化しちゃってるんじゃないかなんていう心配もあった。だけど実際うまかった。なんなら前を超えてきたよね。パワーアップして帰ってきた。たぶん向こうは何も変わっていない。だけどわたしはこの3年の間に毎日いろんなものを食べて、「わたしが好きな食べ物を感じるレベル」は上がっている。だけど、そこを超えてきたから。やっぱりお前はうまかった、本物だなぁと。しみじみ、このバター最高って思っています。
バターがあるのでパンを買い、パンがあるからバターを食べ、3日で1本食べきってまた買ってきた。
今度はレーズン食パンと共に。このバターは、トーストして塗るのもいいけど、バターを食べた時のバター感が最高なので、溶かさないでかじりたい。パンの上にのせてバターをかじって食べてます。
カルディやカルディのオンラインショップで買えますが、やはりすぐに売り切れるみたいです。オンラインでも、「あれ、昨日あったのに?」みたいにすぐになくなるので、見かけたらすぐに買った方がいいです。バランタインのバターは有塩と無塩がありますが、わたしをここまで夢中にさせているのは有塩の方です(毎日バターコーヒーに入れていたので、無塩の方が摂取してますけども)。無塩のバランタインは、他の無塩バターよりも特別に味が優れているかどうかはわかりませんが、有塩の方は最高です。購入する時は、お間違いなく!それから、わたしはこのバターと初めて出会ったのが2月で、イオンでバレンタイン特集をやっていた時期でもあったのでバレンタインと間違いがちでしたが、名前は「バレンタイン」ではなくて「バランタイン」です。そこも合わせてお間違えなく。

価格について

2016年2月の時はイオンでの販売価格は、本体価格:498円(税込価格537円)となっていますが、カルディでは販売価格:1,499円(税込)です。これが本当なら、値段は3倍になっています。ですが、他で販売されているのを見たことがないから、安く買えるところが他にあるというわけでもないし、もしかしたらこの3年の間に原材料の関係で値段が3倍になったのかもしれません。バターに1500円は高いと思う人もいるかもしれないけど、わたしはこのバターなら1本1500円躊躇なく買うし、むしろお金を出して買えたことに感謝します。この先の人生でいつまた出会えるかわかりませんからね、バターで後悔する人生なんてイヤだし。カルディの店舗かカルディのオンライン、楽天のオンラインで買えます。オンラインでもしょっちゅう売り切れになっています。
*この記事ではずいぶんバターバターと連呼したなぁと数えたら84回もバターって書いてた。

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