わたしは服を2種類で分類しています。「外着」と「部屋着」。
外着は戦闘服なので見た目重視。外着に関しては見た目が重要なので、着心地は我慢できるものは我慢します(それでも首回りに何かを巻くのは苦手だし、タートルネックは発狂しそうになります)
反対に部屋着は着心地重視です。固い生地は嫌だし、体を締め付けないものを好みます。
以前、首のチクチクが苦手だということを書きましたが、
わたしは服についてそれなりにこだわりを持っています。とにかくオシャレじゃないと気が済まない!というこだわりではなく、あくまでも着心地の問題。
試着しても、「これはいい!」と思うものとの出会いはとても少ない。買うことは買っても「あそこがイヤ」と思う部分のある服は着なかったりするし、「着ているうちになじんできた」ということもなく、イヤなものはずっとイヤなまま。そうするとイライラが限界になるまで(数か月とか数年とか)放置して、処分したり売ったりという道をたどることになります。
着心地が大事というと「あーそうだよね、着心地は大事だよね」と、誰しもが納得することだと思うのですが、そういう軽い気持ちの「着心地大事」ではなくて、わたしにとって着心地とはもっと具体的なもの。
- 首の詰まり具合。空きすぎず詰まり過ぎず。ブラの肩紐が見えない。
- 脇下の服のたるみ
- 手首の状態。腕まくりが可能か?
- 体にぴったりしすぎず・だぼっとし過ぎず
- 袖の太さ。腕に沿い過ぎず・だぼっとし過ぎず
- 生地が伸びて動きやすい。体を締め付けない。
*秋は長袖Tシャツ
*冬は裏起毛のトレーナー
秋冬の部屋着に求める機能はこのくらいです。
特に大事なのは「手首」で、これは「しっかりと腕まくりができて、落ちてこない」ということを意味します。
手首が伸びているとか、腕まくりのことを考えられていない服は、腕まくりをすると、秒で落ちてきます。

秋物部屋着について
長ズボン 2(パジャマ兼用)
着るたびにイライラしてたんだけど、ふと思いつきました。「そうだ!手首にゴム入れればいいんじゃん!」
冬物部屋着について
冬物もかなりミニマルに絞り込んでいました。
ボアジャケット1(首の周りの生地を切り取って、襟無しジャケットに改造したもの)
生地が厚い長ズボン2
今年はこの唯一持っているトレーナーを交換しようと思っていました。このトレーナーは昨年購入したモンベルのトレーナー。物凄くあたたくて、生地も丈夫。機能面は最高!とにかく裏起毛が毛布のように分厚くて暖かいので、昨年いろんな店舗を捜し歩いてようやく手に入れたのです。
なのですが、なんというか・・・。機能面が完璧なので機能美ではあるけれど、なんだか着たくならない。おしゃれじゃないなぁという気持ちが離れず、手に取らない。でも着心地はいいし、生地も全く傷んでいなくて丈夫だし、なによりこれを手放してしまうとトレーナーが無くなる。ということで、処分せずに持っていました。トレーナーに「生地の丈夫さと温かさ」だけを求めるなら、この世にモンベルのこのスウェットだけでいい気もします。
今年の冬用部屋着を購入する
しかしいくら部屋着であっても「着たくなる」くらいはかわいくあってほしい。ということで、先日「裏起毛のトレーナー」という最低条件のもとでトレーナーを買いに行き、「おっ、これは!」と思う選手を2枚追加しました。
このうち1枚は、着た瞬間から「ダメなことは分かる。でもかわいいし裏起毛だから」という理由で購入。
このトレーナーは、このまま着るとストレスMAXになることは目に見えているので、わたしが着られる状態になるまで手を加えなければいけません。
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首のタグを切り取る
これはいつも通り。首に刺激を与えないよう、丁寧に切り取ります。
首を入れる部分の内側を縫う
首回りの生地ですが、裏側に折り返されているだけなので、着るたびに生地が動いて表に飛び出したり丸まったりします。こういう一見地味なところでも、積もり積もってイライラが爆発することになりかねません。服に対してイラっときたら、出来きるかぎりその原因をつぶしておくに限ります。この首回りは手縫いでしっかい縫い付けて、着脱の際にビラビラめくれないようにしました。
このトレーナーは「アメリカンホリック」というお店のトレーナーですが、数年前もここのトレーナーを買い、全く同じ状態で着るたびに首にイライラして、最終的に捨てたことがあります。ですので今回は購入してすぐに対処しました。最初から縫ってくれればいいのに、と思いますが仕方ありません。自分でやります。
そでと胴周りのボリュームを調整する
このトレーナーは全体的にゆるっとしていますが、特に袖にボリュームがありすぎ。これだと、家事をするときに何かと引っかかるし、動きも悪くなるので邪魔です。油がなみなみ入った天ぷら鍋をひっくり返しかねません。
ここが「カワイイ」ポイントであることは100も承知の上ですが、わたしにとっては邪魔でしかないので、調整します。
着心地のいいモンベルのトレーナーで型をとり、一回り小さくミシンをかけていきます。
すると、完璧ではないまでも、これまでよりはイイ感じの袖になりました。胴回りも少し小さくしました。
縫っただけで生地を切ってはいないので、ダボダボしたくなったときは、元に戻すこともできます。
これでようやく、今年の部屋着1軍選手として昇格することができました。このトレーナーは、色と首の開き方が他にはない可愛さで、かなり気に入って購入しました。この首回り、かわいいです。
昨年のトレーナーは、もう着ない
今年は無事に2枚のトレーナーをゲットしたので、これまでのモンベルのトレーナーは不要になりました。ずっと「あったかいけどダサイ・ダサイけどあったかい」とモヤモヤしていたので、手放すことができるようになって良かったです。
息子が気にいったようなので、あげることにしました。
ここまでやる必要ある?
買って着るだけで100%満足できれば、それに越したことはありません。しかし、希望を全部かなえてくれる素晴らしい服は、めったに現れません。それなら、自分で出来ることであれば自分でお直ししようという考えに至り、服選びも少し自由になりました。
「完璧」を求めすぎると、行動できなくなってしまいます。それは服選びも同じで、完璧な服はなかなかありません。ある程度妥協できるところは妥協して、自分の技術でなんとかなるところはお直しして、着ることにします。
イライラする服にちょっと手を加えるだけで、心穏やかに着られる服になることもあります。
毎日「なんか分からないけど、やらなきゃいけないことがいっぱいある(気がする)」という不安があるのですが、今年の秋冬部屋着メンバーが固まってきたので、その点すこしスッキリしました。