陶芸教室21回目の活動記録です。
石膏の型作り
大量に色見本のパーツを作りたいので、初めて「石膏で型を作る」という作業を行いました。とりたい型は粘土で作っておいたのですが、型を取るには乾燥しすぎているとのことで、もう一度作りたい形を粘土で作るところから始めました。石膏の型として使うには、粘土は柔らかいものが良いそうです。
石膏で型を取るのに、粘土が乾燥していない方がいいのはなぜ?
*固いのがダメというわけではないので、素焼き後のものを使っても良い。
粘土で形を作る
まっすぐな形を作る方法
1.作りたい形よりも厚め、大きめに粘土を丸める。
2.板を用意する。
ここで重要なのが捨て板というもの。これを一番下に置き、次に自分が作りたい厚さ分の板を重ねます。今回は作りたいものの厚みが1cmなので、捨て板の上に1cmになるように板を重ねました。具体的には捨て板1mmの上に(3+7)mmの板を重ねました。1cmの板は無いので、重ねて使っています。
3.丸めた粘土の上に重りを置く
今回はろくろをひっくり返して使いました。粘土の位置が、ろくろのちょうど真ん中あたりになるように調整します。近くに誰かがいれば、他の人に粘土を抑えてもらってもいいそうです。
4.板に押し付けながら、糸で切る。
板が動きがちなので、誰かに抑えてもらった方がやりやすいです。ここで最初に、一番上の平らな部分が出来ました。
5.もう1回切る
1cm分の板を外して捨て板だけにし、同じように糸で切っていきます。
6.出来上がり
2回切ったことで粘土が3分割され、真ん中に「自分の欲しい厚みの平らな板」ができるので、真ん中だけを使います。
角柱にするためには、上と下が揃ったので、脇も切りそろえます。
この写真でいうところの上部を真っすぐに切り取ったら、そこから必要な長さをはかって印をつけ、下部分も切り取ります。
文字にすると簡単そうなのですが、実際は真っすぐに作っているはずなのに歪んでいたり、厚みが均一になっていたい部分があったり、長さがたりなかったり。上記作業を何度も何度もやり直してようやくできた角柱がコレ。
この角柱6本を作るのにかかった時間は1時間半。おそっ!
ここから石膏型をとっていきます。
石膏を流す型の準備
石膏の準備の前に、石膏を流す型を用意します。
- 型から外しやすくする為にティッシュを数枚重ね、その上にラップを敷きます。
- ちょうどよい型がない場合は粘土で型を作ります。
わきにつめた粘土には石膏は付かないので、そのまま作品作りに使えます。
ラップの上に、さっきつくった粘土を並べます。
陶芸教室なので、石膏が使いたいと言えば用意してくれるしこういう入れ物も先生がよさげな物を持ってきてくれるし、さらに水で溶いてくれて、型の周りの粘土も詰めてくれて、至れり尽くせり。ありがたやありがたやです。
石膏型のとり方
石膏に対し、水は7.2割~7.4割。今回は石膏500g・水の量は360gだそうです。
1.新聞を広げ、石膏を粉ふるいにかけて溶けやすくする。
2.水の入った入れ物に一気に石膏を入れ、沈むまで待つ。
3.木の棒で、泡立たないように「ゆっくり」混ぜる
(わたしは「ゆっくり」と聞いたのでゆっくりやっていたら、ゆっくり過ぎたようで途中から「もっと早く」と言われました。)
4.型に流し込む
5.型を上から下に軽くトントンと落として空気を抜く。
この状態でお昼休憩。1時間放置しました。
6.固まったら取り出す。
7.中の粘土を掻き出す。
8.周りのギザギザの部分は、やすりをかける。
9.1週間位乾燥せて完成!
1週間くらい外で乾燥させます。しっとりした感じがなくなれば使えます。
作った翌日に粘土を詰めてみましたが、粘土が型の中に張り付いて取り出せず、全く使えませんでした。しっかり乾燥させないとダメみたいです。
釉薬がけ
今回の釉薬掛けは4点です。
片口の小鉢(黒泥)

濃さ:普通
かけ方:ズブがけ
焼き方:還元
小鉢1(黒泥)

釉薬:キセトR
濃さ:普通
かけ方:ズブがけ2回
2回目
釉薬:天然土灰
濃さ:普通
かけ方:霧吹き焼き方:酸化
小鉢2

濃さ:普通
かけ方:ズブがけ
焼き方:酸化
小鉢3

濃さ:普通
かけ方:流しかけ
焼き方:酸化
象嵌のお皿:続き
前回、終わらなかった象嵌のお皿の続きを行います。最初に、前回の作業でうまく化粧がのっていない部分を削りなおし、白化粧をしました。
ここでタイムアップ。終了時間の17:00になってしまいました。あわててやりたくはないので、またしても同じような中途半端な状態で次回に回すことになりました。次回こそ、このお皿をやり切るぞ!