2020年1月21日に閉店する「フィリップ・コンティチーニ 銀座シックス店」のチョコレートパフェ

GINZA SIXへ行くたびに、気になっていたお店
『PHILIPPE CONTICINIフィリップ・コンティチーニ』

フランスのデザート業界とガストロノミー業界の巨匠 フィリップ・コンティチーニ初のブティック&カフェということなんですが、どうしてこれまで気になりつつも行ったことがなかったのか?その理由はお値段です。ただ、それだけ。

わたしはスイーツが大好きだし、パフェなんてもうアイスやらクリームやらフルーツやら夢の固まりみたいなものですが、いかんせんお高い。パフェって、たとえファミレスで食べたってそれなりのお値段がします。

そんなパフェですから、GINZA SIXという場所でPHILIPPE CONTICINIときたらそれはもうお値段がはるのは致し方ないところではありますが、それでもいつもメニュー表をみてため息をついては通り過ぎていたお店です。

しかし、いつものように通り過ぎごしにお店の前を眺めたところ、2020年1月21に閉店と書かれているではないですか。今行かなければもう、二度と会えない。迷っていないで、行くしかない。ぐずぐずしていたら閉店してしまう、ということでようやく決心してパフェを食べに行ってきました。

店内の様子

わたしが行ったのは閉店する前の週の平日の12時。12時を過ぎると13時まではパフェは作れないとのことで、滑り込みセーフで入れてもらいました。来週閉店なので、押すな押すなの大混雑かと思いきや、いつも通り(といっていいのか分かりませんが)人は少なかったです。私の前に1人が食べていて、わたしのあとに3人続けて入店。それでもまだ席は十分に空いていて、待っている人はいませんでした。

チョコパフェを注文

迷いに迷ってわたしが注文したのはチョコレートのヴェリーヌパフェ。

パフェを待っている間に出てきたお水。これがまた、ただの普通じゃない。出された水がただの水じゃない時、これまでの経験では「レモン水」なんですが、あきらかにレモン水じゃない味。店員さんに聞いたところ、これは「ライム水」なんですって。水ひとつにしたってお洒落なものです。

パフェが出来上がる様子

注文すると目の前のカウンターでパフェを作ってくれます。わたしは作ってくれる方の目の前の席に座っていたので、出来上がっていく様子がよく見えました。こういうパフォーマンスも含めてのお値段。堪能させていただきました。

いろんなものを次々と投入。よく覚えられるなぁと感心しきり。
氷のようなものを上にのせています。

出来上がり!
このあと運ばれてきたパフェがこちら。
↑横から。層が何重にもなって美しい。上から。どこを切り取っても美しい。

実食

一番上はキャラメルアイス。 キャラメル感は強いけどさっぱりで、くちどけよしなアイス。

キャラメルアイス下の白っぽい氷は、もちろんただの氷ではなく、グラニテというものだそう。これはりんごジュースをベースにスパイスを入れて固めて削ったものだそうです。なんかこだわりが凄いデスネというしかない。グラニテ部分は氷だけあって、溶けるのが早い。わたしはパフェを味覚だけで楽しむのではなく、臭いも嗅ぎたいし、上から周りからと眺めて、一口食べては眺めて…と食べるので、食べ進むのに時間がかかるのです。そうすると、この溶けた氷が周りのチョコと合わさってあたかも泥の様な有り様に。味は美味しいけど、見た目はちょっとよろしくない。ここはさっさと進んだ方が良いゾーンと言えます。

わたしがあまりにもパフェを眺めているので、パフェを作ってくれた方が「気になる食材があれば説明しますよ?」と声をかけてくれました。優しい。

そんなやりとりの中で「次に出てくるシュトロイゼル ノワゼットというのもすごく美味しいんですよ」とおすすめしてくれた食材『シュトロイゼル ノワゼット』。舌を噛みそうな、聞いたこともない名前ですが、これは スパイス味のクッキーをくだいたもので、シュトーレンとかジンジャークッキーに通じるスパイシーさのある味。

この下にはチョコクッキーの砕いたものがあり、クッキーゾーンを抜けると濃厚なチョコアイス。その横にはチョコクリーム。

このチョコクリーム、濃厚ねっとりで、生チョコのクリームバージョンのような感じ。チョコクリームをひとすくいすると、その下はナッツが入ったチョコクッキー。ここまでずっと甘かったのに、このゾーンでナッツが来るというセンス!しょっぱさがチョコと素晴らしくあいます。

ここまではチョコゾーンで、ここからはラストスパート。さわやか系に移ります。生クリームと酸っぱいフランボワーズの味で、最後はさっぱりとした締めくくりでした。

これが、銀座・パフェ1個2000円の実力。じっくりと30分かけて堪能させていただきました。

感想

ひとこと、「素晴らしいパフェでした」に尽きます。

一口ずつ違う世界を見せてくれる。チョコパフェであっても、全部がチョコではなく全く飽きさせない。数口ごとに、異なる味や食感がやってきます。こだわりが詰まったパフェであることは、パティシエでも何でもない甘い物好きな素人でも、十分感じました。

お値段もそうですけれど、こんなに味にも見せ方にもこだわったパフェは生まれて初めて。見ているだけで心が浮き立つような美しい姿。味もカンペキに美味しい。


会計の時、店員さんが「今月21日で閉店するんですよ」と話しかけてくれましたので「残念ですね」返すと、閉店する理由を、

フランスのシェフがこだわった食材を使っているため、売り上げは上がっても利益が…
店舗が長くて広く、これだけの家賃を支払っていくとなると…なかなか(厳しい)
銀座シックス自体の集客が、周りのお店に比べて少ないということもありまして…

と言葉を濁しつつ教えてくれました。

渋谷にお菓子等を売るお店はあるけれど、こういった形でパフェを食べられるお店はなくなるそうです。

確かに、このお店はいつ見ても空いていたし、銀座シックスに人が少ないというのもうなづけます。

この日は平日。雨で寒いという厳しい日ではありますが、フィリップ・コンティチーニ自体も全く混んでいないし、ギンザシックス全体でみてもガラガラ。お客の立場だと人が少なくて店舗も見やすいし、トイレも並ばなくていいので過ごしやすいんですけどね。

稼いでいるOLならまだしも、子育て中のフツーの主婦であるわたしには贅沢すぎるとずっと我慢してきましたが、思い切って食べてみて良かった。閉店前にあのセレブっぽい雰囲気や味を体験できて良かったです。まちがいなく、わたしの人生でナンバーワンのパフェでした。


他の方が注文したパフェも美味しそうでした。

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