陶芸教室の雰囲気・集う人々

  • 2020年1月29日
  • 2020年1月29日
  • 陶芸

新しい環境に飛び込めば、新しい人間に出会います。新しい人間関係が出来ます。

わたしはこれまで陶芸をやったことがないし教室に通ったこともありませんでしたので、陶芸教室とはどういうところなのか、検討が付きませんでした。

どんな雰囲気?どんな人がいるの?わたしはうまくやっていける?

陶芸に興味があってやってみたいけど、同時に新しい環境への不安も大きかったです。

ですので、今回はわたしが通っている陶芸教室について、どんな雰囲気なのか?どんな人が通っているのか?ということを紹介します。

陶芸教室に集う人々

最初に確認しておくべきことは、陶芸教室の開催時間です。これによって集う人の種類変わります。

わたしが通っている陶芸教室は10時から17時。つまり、この時点でフルタイムで働いている人は通うことが不可能ということになります(土日もやっているので、週末に通うことは可能です)。

わたしのように平日に陶芸教室に行ってそこで出会う人というのは、次のような条件をクリアしている人になります。

平日の昼間に自分のためだけの時間が取れる、時間に余裕がある人

陶芸にお金をかけるだけの、金銭的な余裕がある人

時間とお金に余裕がある人。・・・それはすなわち老人。

老人なんていっちゃうとなんかね、失礼な感じがするけど、ご年配の方はこれまでためてきたお金もあるし、時間に追いかけまわされる子育ても終了しているから、日中に時間がある。陶芸なんてまさしくうってつけ。

これから教育費にお金がかかる子育て世代の人間の多くは働きに行っているので、平日の昼間にこんなところにはいません。結果として、時間とお金に余裕のあるご年配の方が集い、先生が一番若い、という構図になります。

先生は何人かいて皆さん50歳近くの40代のようですが、会員さんに比べると若いですめっちゃ。若々しいなぁって思います。声や服装、肌ツヤなども。40代って、60代70代に比べるとさすがに若いです。

わたしなんかは40代前半で、しかも子育て中。そういうヒトは他に一人もいません。遊んでないで働けよって感じですよね。えぇ、わたし自身もそう思いますもの。

60~70代からみたら、40代は自分の子どもくらいの年齢。「若い・若い」と言われます。

雰囲気

陶芸教室はあくまで趣味です。仕事ではありません。なので自由です。

仕事だったらコミュニケーションを取らないとダメだし仕事にならないけど、遊びなのでね。しゃべってもいいし、しゃべらなくてもいい。自由。

世間一般と同じで、男性はあまりしゃべらず、女性はしゃべっています。女性同士はしゃべりながら手を動かしていたり、お互いの作っている最中の作品を見たり、ここはどうだとかああだとかしゃべっていることが多いです。ベテラン会員さんが多いので、「ここはこうするといいのよ」とか「釉薬をとく時はね」とか、「もっと削れるわよ」とか、アドバイスしてくれます。別に聞いてなくてもガンガン教えてくれる人もいて面白いです。

日常生活において何かと口出ししてくるような人はキライですが、陶芸に関しては全くの素人なので、教えてくれることは何でもありがたいです。

基本にぎやか和やかですが、陶芸って集中してやるところとそうでもないところがあって、形を作る時は集中します。なので、電動ろくろをやっている人が多いと、おしゃべりの声はせず「ごうーんごうーんごうーん・・・・・」とろくろが回る音だけがします。

ろくろがまわっている音ってけっこう大きくて(わたしがろくろのそばにいるからっていうのもあるけど)かつ一定のリズムで、なんだかトリップしそうな感じもします。お経をずっと聞いていると頭がぼーっとしてくるみたいな。

集中している時はしゃべらないので、おしゃべりでにぎやかな時間もあれば静かな時間もあります。それぞれが自分の作品を作りに来ているので、その作業に集中している。それが心地良い空間です。

陶芸教室に通う前は、知らない人の中に飛び込んでいくことが怖くて仕方なく、何か話さないといけないのかな?などと不安でしたが、そんな心配はありませんでした。

陶芸教室ってみんな陶芸をやりにきているので、その他のことは重要じゃありません。性格もね。突っ込んだ話をするわけではないので、表面的に楽しくやり過ごせればいい。あんまり話さない人もいるし、個性的だなぁと思う人もいるし。

陶芸に関して決められた課題がないので、各自が好きなものを自分のペースで自由に作っています。マイペースでいいし、それが許される世界なんだなと感じます。自分のペースで陶芸を楽しめばいいんです。

人数は少なめです。一般的な陶芸教室と比べてどうか?ということは分かりませんが、わたしの中では、習い事ってたくさんの人が集合してやるようなイメージがあったんです。わたしが通っている教室は(全部で何人いるのか分かりませんが)どの曜日に行ってもだいたい5~6人。始めてから今日までで一番人数が少なかった時は、わたしともう一人の生徒+先生のみでした。中学校や高校だと1クラス30人とか40人くらいいましたから、その1クラスにくらべると、異様に少ない気がしました。いくらしゃべっている人がいるとしてももともと数人しかいない内さらに数人で、しかもおばあさんたちですからね。落ち着いたものです。

陶芸教室での話題

60代70代が集う陶芸教室。わたしは子育て中の主婦ですから、ふだんしゃべる人といったら夫と子供、近所の人。子どもの親としてのつながりは、たいてい自分と同じくらい世代ですから、普段の生活において60代や70代の人と接することはまずありません。

なので、陶芸教室ではそんな世代の日常生活をのぞき見させてもらっているようで面白いです。陶芸教室の1日流れとして、12時ころにみんなで1つのテーブルに集まって一緒にご飯を食べるのですが、その時、話題としてあがることは

*相撲
*健康
*夫の文句
*朝の連続テレビ小説

です。相撲の話は1回は誰かがしていますね。

彼女たちは、朝は連続テレビ小説を見るようです。連続テレビ小説は朝の8時からやっていますが、働く主婦はこんな時間にテレビを見る余裕はありません。わたしが働いていた時、朝8時前後というのは子どもを学校に送り出して朝ご飯を片づけて洗濯物をほして夕飯の下準備をして自分の化粧や着がえ・・・と目がまわるような状態でした。この時間にテレビを見られるということ自体が、余裕のある生活とも言えますよね。

あとは、主婦恒例の夫の文句。これ、ただ文句をいうだけじゃなくてやはりそこは『長年連れ添った夫婦ならではの文句』で、根底に流れる愛が見えるんです。そこに、この年代ならでは味があるなぁって思います。


この間の話ですが、ある会員さんがこんな調子で旦那さんの文句を言ってました。

朝、旦那がさー、トイレに入る時にあたしにトイレの前にいてくれっていうの。え?そうそう、トイレで踏ん張ると倒れて死んじゃうかもしれないからってんでね。だからさ、旦那がトイレしている間あたしずっとドアの前で待ったのよ。他のこと出来やしないのよ、ずっとトイレの前にいるんだから。だからあたし、朝ご飯食べる時間もなくて、ここ(陶芸教室)でおにぎり食べたの、それが朝ご飯。まーったく、イヤになっちゃうわよねぇ

このあとも夫の文句をぶりぶり言いながら

それで今日はあの人、病院にいったのよ。一人で。くすりもらってくるとかなんとか言って。え?ついてなんか行かないわよ。あたしは今日は陶芸教室なんだから

とか言って陶芸をやりつつも、途中で旦那さんと思われる方に電話して、

お薬貰えたの!?今ね、陶芸のお友達からいいおくすり聞いたらかね。〇〇〇〇って。聞いてる?うん、それね、いいらしいのよ、聞こえてんの?だから先生に言って貰いなさいね、いいらしいから。体にいいらしいからね。分かった?じゃあ、もうすぐ帰るからね。はい、じゃあね

と話していました。江戸っ子みたいに口調はキツイんですが、愛がある。

電話を切ったとたん

こうやって電話を入れてあげるとね、喜ぶから。あたし知ってんのよ。だから知っててやってんのあたしも

と言って笑っていました。

わたしは会話には参加せず、会員さんたちが話しているのをなんとなく聞いていた程度ですが、夫婦っていいなぁとほっこりしました。熟年夫婦ならではの生活模様や文句を聞くのも興味深く、面白いです。

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