西川口 タイ屋台料理 カウケン 思い込んでいる味のイメージと実際の味が一致しなくて、もやもやする

  • 2019年10月18日
  • 2019年10月11日
  • グルメ

西川口駅西口といえば昔からディープな街。わたしは女なので詳しくは分かりませんが、女が一人でそこにふらりと入りこんでしまったら最後、もう無事には帰れないであろうくらいの恐怖のイメージがあり、一介の主婦であるわたしは、これまで西川口界隈に足を踏み入れたことはほぼありませんでした。怖いから。

そんな西川口は今、さらに進化し多国籍な街になっているらしい。日本なんだけど日本以外のアジア。アジア熱が熱い。今回紹介するお店までは駅から徒歩3分という距離ですが、その間ですら、出会う人たち(日本人ではないカップルと、ふらふらと自転車を二人乗りしている大人二人)がしゃべっている内容は聞き取れないという具合。日本語でないことは確かだけど、何語かはわからない。
通りを歩いていると、中国・韓国・タイ・インドなどのアジアっぽい料理の店や、怪しげなお店、潰れてる?というお店が混在するのが見て取れ、まさに「混沌」としている町だなぁと肌で感じることができます。
そんな西川口駅の近くにある『タイ屋台料理 カウケン』に今回は行ってきました。店内は狭いですが、店内を流れる空気感、お店の方の雰囲気など、ちょっとした異国感があり、タイに旅行に来ているような感覚が味わえます(タイに行ったことはありませんので、想像です)。

タイ屋台料理 カウケンのメニュー

『タイ屋台料理 カウケン』は西川口駅西口から徒歩3分の場所にあるタイ料理屋さん。こじんまりとした外見通り、中もこじんまりとしたお店です。

お店は一人で切り盛りされているようですが、メニューは大変豊富です。

見たことのないメニューがいっぱい。ランチ用のメニュー表はなく、お店の人に聞いたら「なんでも、だいじょうぶ」と言われました。(注文前はあまりに忙しそうで話しかけられず、食後に聞きました。注文時にはこのお店のシステムが分からず、ドキドキしながら注文しました)

▼店内の入り口脇に貼られていた写真。こちらの方がメニュー表の写真より綺麗です。ですが、店内が激狭なので、この写真を見るのに椅子に座った状態で振り返るのも苦労します。小柄なわたしでこの状態ですから、大柄な方は、入店して椅子に座ったら体は動かせないと覚悟しておいた方がいい。


キレイに印刷された美しいメニュー表に慣れてしまっている人間からすると、このお店のメニュー表は見にくいですが、それがお店の個性を出しています。こういうところにも、外国の方が経営している外国料理のお店の雰囲気がぷんぷんします。この緩い雰囲気、わたしは好き。

注文前からこんな感じでしたので、本格的な現地のタイ料理を丸裸の状態で味わってみたいという方におすすめしたいお店です。守りに入りながら相手の出方を伺うのではなく、相手側に飛び込んでいって身をゆだねて出たとこ勝負みたいな。そういう姿勢で楽しみたいお店。

わたしは「タイ料理は初めて」というわけではありませんが、それでも聞いたこともないような料理がいっぱいでした。しかも説明が簡単すぎて、それがどういう料理であるのか詳しくは分からない。自分の注文した料理が苦手な味だった場合、数人で来ているのなら、他の人が食べてくれるかもしれないし、みんなでシェアしあって完食することもできるかもしれない。仮に全員が力を合わせてもその料理を食べきることが出来なかったとしても、「あの時のあの料理はすごかったよね、あはは~」と、注文の失敗を共通の思い出として昇華させるという、という納得の仕方もできます。

しかし今回もそうですが、わたしはだいたい一人行動ですから、食事は一人で完食するのが基本。その為あまりに大外しはしたくないという気持ちもあるのです(量的に食べきれないとか味が苦手で食べられないとか理由はともかく、残すのはイヤなのです)。食べることは大好きですが、聞いたこともない料理を注文し「どんなものが出てきても、俺は絶対に完食してみせるっ!」と言えるほどの自信もありません。このお店ではランチと書かれたものもなく、どれを頼んだらランチっぽいのかも分からない。タイ料理にまったく馴染みがない人が一人で入店したら、かなり戸惑うと思います。

クイッティアオナムトックとは?

今回は、クイッティアオナムトックという料理を食べようと決めてこのお店に来ました。クイッティアオナムトック、聞きなれない言葉ですよね。いったい何か?というと、一言でいうとタイラーメンの一つの種類です。

クイッティアオとはタイラーメンのことで、麺、具、スープの種類がたくさんあり、自分の好みに合わせて注文するというスタイルのラーメン。麺やスープはこのような種類があります。

【麺の種類】

センミー(米細麺):そうめんくらいの細い麺。1番メジャーな麺
センレック(米中麺):2ミリ幅の中幅麺。パッタイによく使われる
センヤイ(米太麺):きしめんよりも太い。他の麺と違い生麺を使用
バミー(小麦麺):日本のラーメンとほぼ同じ
ウンセン(緑豆麺):いわゆる春雨

【ス—プの種類】

ナムサイ:1番基本の醤油味スープ
トムヤム:甘酸っぱいトムヤムクンに似たスープ
エンタフォー:腐乳入りピンクスープ
ナムトック:牛や豚の血が入ったスープ
トゥン:五香粉、八角などを使った中華風スープ
ヘーン:汁なしラーメン。バミーを使うことが多い  引用:タイNaviより

クイッティアオ・・・タイのラーメン
ナムトック・・・ナムトックという味のスープ

ですから、ナムトックスープを使ったラーメンということになります。屋台では麺の種類も選べるはずですが、このお店では選べません。

「クイッティアオナムトック 850円」実食

このお店に来るにあたり、このお店の「クイッティアオナムトック」という料理をおいしいとすすめている人がいること、そしてナムトックが血をいれたスープであるということは予備知識で頭に入れていました。興味をそそられる反面、「血を入れている」ということにちょっとした(正直にいうとかなり)抵抗も感じていました。わたしは、女子には苦手とする人も多いレバーも大好きなので、血の気のあるゲテモノは一切ダメというタイプではないんですが、「血のスープ」という表現にかなりひいていました。

実際に目の前に置かれたナムトックは、濃い茶色のスープで、普通の醤油ラーメンのスープよりは少し黒っぽい。ニオイに生臭さはありません。まずはスープからと口にすると、甘い醤油のような味。これまで、食べたことのない味。もちろん血の味はしない。

ラーメンというのはしょっぱいという固定概念がわたしの中にはあります。そうはいっても、醤油ラーメンなら甘目の醤油系もあるし、味噌ラーメンだともっとわかりやすくしっかり甘めの味噌ラーメンもあります。だけど、このクイッティアオナムトックの甘さは、そういう甘さじゃない。日本の料理にはこういう味ないな、って味。口にいれると最初に甘味がくるけど、香辛料の味も同時にする。香辛料といっても辛くなく、ピリピリするような辛味ではない。だけど馴染みがないので、なんの香辛料がソレを醸し出しているのか見当もつかない。

上に載っている具は、厚み5mm位の肉、肉団子、セロリ、もやし、青菜、ネギ。
まず肉だけど、この薄めの肉はたぶん牛肉。ほんの少し味がついています。固そうにみえるけど、噛んでみると全然固くありませんでした。

次に謎の肉団子。これは、日本人が考えるところの豚肉でつくる「中華料理の肉団子」ではなくて、もっとジューシー。豚肉を粗く引いて香辛料とともに固めた丸いソーセージって感じで、噛むと肉汁があふれてくるし、肉の味が濃い。これも食べたことのなかった食材。

もやしやネギはいいとして、タイ料理って、けっこうセロリ使うのよね。セロリが茎の部分も葉っぱもかなり入ってます。スープはもちろんのこと、麺だけ食べようとしても刻まれたセロリが絡んでくるので、セロリの清涼感がこれでもかと押し寄せてきます。セロリ好きさんにはたまらないでしょう(わたしは苦手)。

麺は米の麺。一口食べてその食感に驚きました。柔らかいんです。5ミリくらいの幅の麺で、米の麺特有のモチモチ間はあるけど跳ね返ってくるような弾力はない。これまで食べてきたタイ料理のお店では米の麺は固めのところが多かったので、タイ料理における米の麺の扱いとはそういうものかと思ってましたけど、こういう茹で方をしてもいいんだなと勉強になりました。柔らかめの茹で具合が好きな人にはいいと思います。ただ最後の方は、麺が柔らかめだったのが原因なのかわかりませんが、麺がぶつぶつ切れてしまい、箸で持ち上げられなくなってしまいました。なのでレンゲで切れぎれになった麺を集めて、すくって食べました。

初めて食べた「クイッティアオナムトック」という料理、スープの味も、具も、茹で具合も、初めてづくしでした。タイ料理といえば、カオマンガイかパッタイを注文することが多く、あっても、タイカレーやガパオどまりでした。いつのまにか守りに入っている自分がいましたが、同じタイ料理という枠の中であっても、これまで食べたことのない想像もつかない料理に挑戦するという行為は脳の刺激になり、面白い体験でした。

イメージとウマサに阻まれて感じたこと

わたしは結局最後まで「これ、血が入ってるのかぁ」という気持ちが抜けず「うーーーん」と思いつつも、味は美味しいのでスープを全部飲み干して、その上でまだ「これ、血が入ってるのかぁ」と、もやもやしました。

わたしの中では「血=イヤなもの」という図式が出来上がっている。しかし一方で、普段ラーメンを食べる時はどんなに美味しいスープだって飲み干すことはないわたしなのに全く残さずスープを完飲している。相当な美味しさだとわたしの味覚は認めているのです。

血が入っているということはわたしにとっては「マイナス」な情報であり、脳は「なんかイヤ」と抵抗し続けているんだけど、味は「血が入っていますよ」という感じを一切出してこないので、脳がイメージしていることと体験していることが一致しないんです。「血が入っている」のなら、めちゃめちゃ生臭ければ、美味しいかどうかはおいておいて「そうだよね!血が入ってるんだから血の味がするよね!」と納得できてスッキリするんですけれども、普通においしいし、そういう知識なく食べてたら絶対に分からない。 頭に入っている情報及びそこからイメージしていた味と、実際の味にギャップがあり、納得がいかないのです。

これがね、「美味しいって聞いたから食べに来たのに、すっごいマズかった」だったら納得出来るんです。わたしの口には合わなかったんだなと。だけどその逆ですから。「言葉通りイメージしてたのに、イメージと違った。良く分からない味だけどすごいウマかった」ですから。ウマイけどこの味をどのように表現してよいのか分からないし、感情の落としどころが見えない。数日経過しても、全然見えてこないです。わたしはこのもやもやをどうしたら良いのか。

「このスープ、血が入ってるんだよ」と最初から教えてあげたら、女子の多くは「えーーーヤダー」とか言って食べない人が多いんじゃないかと思うけど、知らずに食べたら気づかない。だって、メニュー表には「タイの田舎風ラーメン」としか書かれていないんだもの。そんな名前じゃさ、どんなものなのか分からないよね。

わたしは、外食をする時には「どんなものが入っているのか、どんな香辛料が使われているのか、このおいしさは何で出来ているのか」などと考えながら食べるので、美味しいという喜びの体験と同時に、頭をフル回転させて味のことを考えてるのでかなり疲れるのですが、それでもまったく分からないのです。血の存在が。

しかし、メニューにはそういう詳しい説明は全くありません。この店のメニューはとてもシンプルで、料理名と値段、最低限の説明のみ。わたしが食べたものの説明はこうです。

醤油味とか味噌味とかトムヤムクン味とか、そういった大まかな味も分からないし、とにかく漠然としている。分かるのは、田舎風であることと麺料理であることだけ。田舎風って・・・ねぇ。これってなんでもアリでしょ。

写真から、なんとなくこんな感じというイメージはつかめるけど、全体的に料理も説明も構成も、家庭的というか、武骨というか。わたしはメニューを読み込むのが趣味のようなところもあり、料理に対しての説明は詳しければ詳しいほど読みがいがあって嬉しいし楽しいのですが、このお店のメニューは最低限の説明しかないので、読んで味を想像して・・・ということがやりにくく、「えいやっ」と勢いで注文することになります。なので、自分の注文した料理のイメージが正確にはつかめない・どんな味なのか分からないという。それはそれで楽しいんですけどね。その料理について詳しく知りたい人は、自分で調べる必要があります。

炒め物のけむり

わたしがラーメンをすすっていると、女主人が何かをガーーーーーっと炒め始めた。すっごく良い香りとともに、店内の客全員(4人)がゴホゴホするという事態に。もちろん換気扇はあるし、調理場とカウンターには仕切りのようなガラスがあるのですが、それでもスパイスを炒めている刺激と煙は喉にきます。超良い香りなので、くんくん嗅いで、ゴホゴホして、また嗅いでました。あれ、なんだったんだろう、絶対美味しいヤツの匂いでした。


『タイ屋台料理 カウケン』のポイントをおさらいしましょう。

穴場感のあるお店。店内は狭い(椅子5つ)

椅子はボロボロのスツールが4つとの書き込みも見ましたがたぶん新しくなってて、スツールではなく、ちょっとした背もたれのあす椅子になってました。椅子は5つありましたが、実際は5人座るのはちょっと不可能なのでは?と思うくらい狭いです。
わたしが入店しようとした時は4人座っていましたが(これから食べる人3人、食べ終わった人1人)、1人がお店を出ないと、私は中に入れない状態でした。机の上には、でかいティッシュケースや折りたたまれた紙のごみ箱、メニュー表、灰皿、その他良く分からない物も置かれていて、そこに料理がきたらもうぱんぱんです。一人2品は注文出来ない位、机の上もきつきつです。

西川口駅徒歩3分で、本格タイ料理が食べられる

メニューは豊富。日本人に寄せていないので、面白い。わたしはタイに行ったことはないのですが、店名通り、現地の屋台ではこういうお料理を出しているのかもしれませんね。屋台を再現しているからなのか、出てきたラーメンのどんぶりは割れない軽いタイプのもの(プラスチック?)でした。

『タイ屋台料理 カウケン』営業時間・駐車場・アクセスなど

<営業時間> [月~火、木~金]12:00~21:00  [土・日]12:00~23:00

<定休日> 水曜日

<TEL> 048-257-6668

<住所> 埼玉県川口市西川口1-4-19

<駐車場> なし(西川口の駅前なので、コインパーキングは近くにいくつかあります)

<アクセス> 西川口駅西口からきっちり徒歩約3分。西口の駅前ロータリーを左に沿って進む。牛丼屋さんの前を左折して、少し進んでT字路に当たったら右に曲がれば到着(隣のお店が黄色いので、それを目印にするとよいと思います、黄色いお店の手前です)。

まとめ:『タイ屋台料理 カウケン』、たぶんまた行く。

『タイ屋台料理 カウケン』は西川口駅から近くて本格タイ料理が食べられるお店です。

狭いので入りにくい雰囲気はありますが、現地っぽい料理が手軽に体験できて面白い。とても興味深いです。お店の方も優しい雰囲気で良かったです(店主が威張っているお店や、ギスギスした感じのお店は苦手なので)。また西川口に行く機会があれば、他の料理もぜひ食べたいと思います。

クイッティアオナムトックは日本人にはなじみのないもののクセになる味です。わたしは早くもまた食べたくなってきました。

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