発達障害でも観葉植物を飾るには?観葉植物との付き合い方に関する新しい提案1

観葉植物を素敵に飾った室内って癒されますよね。これはもう誰でも「うん、その通り」としか言いようがないはず。

オシャレなインテリア雑誌とか、マンションのモデルルームには必ず観葉植物があります。観葉植物というものはオシャレ空間の演出に欠かせないものなのです。置くだけでオシャレだし、さらに植物にはリラックス効果もある。

「そうよねー、観葉植物ステキよね。さっそく我が家に取り入れよう!」という気の早い発達障害およびグレーなあなた。ちょっと待って。

観葉植物を育てるということは、これまで発達障害およびグレーっぽい人間として生きてきた我々にとって、かなり高度なことであるという事実をまずはしっかり認識せねばなりません。いいですか?これは健常者であっても難しいことなんです。

わたしは家そのものが好きだし、間取りやインテリアを考えるのも大好きです。もちろん、観葉植物だって!ですから何度も観葉植物にはチャレンジしてきました。観葉植物にチャレンジすることにかけては一流といってよいでしょう。

これは喫煙者が「俺は禁煙するのは得意だぜ!何度もやってるぜ!」というのと同じです。チャレンジすることにかけては一流ですが、成功はしたことはありません。観葉植物界における成功とは「自分と観葉植物とのムリのないお付き合い、互いの自然な共生生活」のことを意味します。

そんな一度も成功していないわたしが、これまで取り組んできた観葉植物との関りや失敗例から学んだことと、最近この観葉植物問題に一応の「落としどころ」を見つけましたので、そちらもご提案致します。

育ててきた観葉植物

一般的に観葉植物を育てたいと思った場合、「光があまり当たらないお部屋に置けるの」とか「育て方がよくわからない」とか「枯れたら嫌だな」といった悩みが出てくると思います。

発達障害を抱える皆さんや、そこまでではないけどちょっとアレな皆さんの一番の悩みどころは「私でも育てられるのか?」ここですよね。

そこでまず最初に考えることは「はたしてどんな観葉植物なら育てられるのか、どんな植物を選んだらいいのか?」ということだと思います。

そこで、まずはわたしが育ててきた植物たちをご紹介します。

クワズイモ
結婚したばかりのころ、新婚生活に張り切って取り入れた観葉植物。池袋のお花屋さんで見かけ、あまりに素敵な姿に一目ぼれし、池袋からわざわざ1時間も電車に揺られて自宅に持ち帰ってきたのでした。わたしは衝動買いはほぼしないタイプなので、一目ぼれで購入するのはとても珍しいこと。それほど気に入ってしまった植物だったのです。
オシャレな白い陶器鉢に最初から入っていたので飾るだけで家の中が華やぎ、とても素敵でした。しかし、あっという間に枯れました。

わたしにはクワズイモの扱いが全く分かりませんでした。植物なの?芋なの?芋も植物なの?なんか木っぽくないし・・・。
今思えば、水のやりすぎだったのでしょう。芋っぽい部分がブヨブヨになっていました。

クワズイモって熱帯地方では自生していますが、沖縄で自生している巨大なクワズイモを見た時「こういうものはムリに観葉植物として持ち込むもんじゃないな」と思いました。気候さえあっていれば、何の手入れをしなくても自然に大きく育つのです。それを手をかけて手をかけて小さい植木鉢に閉じ込めてそして枯らすって、いったい何をやっているのだろう・・・と思いました。

わたしは根がまじめですから、このクワズイモに過剰なお世話をしていたんでしょう。多分に水を与え、話しかけたりもしていたと思う。水のあげすぎとかあげなさすぎとか、そういうのは難しい。

サンスベリア
サンスベリアはマイナスイオン放出するとか空気清浄力が高いとか風水的に良いとか、なんか「とにかく良さそう!」な感じがする植物です。育てやすい・手入れに手間のかからないはずなのですが、それでもわたしの手にかかるとダメでした。

この植物、乾燥に強いのですが、それゆえに水やりのタイミングが難しいのです。水のやりすぎはもちろんダメだけど、だからと言ってあげすぎないのもダメ。そういう「タイミングを見計らって」「よきタイミングで」みたいなヤツは我々には向いていません。

「水やりは1日1回」とか「1週間に1回」とか、分かりやすくしてくれないと。
(「1~2週間に1回」だと、1週間か2週間かどちらかが分からないのでダメです)

サンスベリアは2年に1回植え替えも必要らしく、そういうのも面倒。植えたら植えっぱなしがいいです。我が家には大きめのサンスベリアを置いていましたが、いつの間にかなくなりました。枯らした記憶もないけど、誰かにあげた記憶も捨てた記憶もないし、どこへ行ったのか・・・。

ストレリチア
Studio-Dee / Pixabay

凛々しく真っ直ぐに伸びた葉っぱが特徴的、「オシャレ観葉植物」の代表と言っても過言ではないと個人的に思っているストレリチア。葉っぱのいきいきとした緑と全体の形の美しさは、ため息が出るほどです。

わたしは「家に観葉植物を飾りたい」と考えだしたかなり初期から、「絶対ストレリチアを飾るぞ」と思っていました。だって美しいから。

似たような植物にオーガスタというものがあり、こちらはもっと大きくて葉っぱのみという感じなんですが、花が咲いたら嬉しいなということでストレリチアを選びました。

そして実際に購入してリビングに飾り、当初は満足していました。素敵だから。ストレリチアのカタチに惚れこんでいたのでね、そこにあるだけで満足だったんです。

しかし今はもう我が家にはありません。原因は、それなりに大きくなるのと、大きくなると茎の部分を紐で縛ったりすることになって、それはあまり美しくないし、ストレリチアがそこにある風景に慣れてしまって飽きた、邪魔だと思うようになったためです。

「飽きる」って・・・・。と思うでしょう?だけれどこれ、けっこう重要なポイントだと思います。観葉植物は、大きいものほど存在感があってステキなんですけれども、手入れも必要だし、置くための空間が必要となります。それが「素敵だな」という良い感情の時はいいのですが、ひとたび「面倒」とか「邪魔」だという気持ちに傾いてきたら、もう我慢なりません。

もしかしたら、健常者の場合はそうでもないのかもしれませんが、わたしの場合はちょっと発達障害グレーっぽいところがあるせいなのか、こだわりも強いようで、一度「嫌だ」と思ってしまうとそっち方向に気持ちが一直線に傾きます。もうイライラが止まらなくなってしまうのです。見る度にストレスがたまり、嫌だ嫌だと思うようになります。

しかし嫌だといっても生きている植物を即捨てるのは忍びない。これはこれで、ストレスです。一緒に生きていくのもストレスだし、捨てるのもストレス。
「あぁ、わたしは植物ひとつ、まともに育てられない人間なのだ」という思いも沸いてきて、自己嫌悪にもなります。だったら最初から植物を家に入れなければいいのですけどね。

このストレリチアは実家に引き取ってもらえることとなり、いまでもそちらで生きています。我が家にいた数年間では見られなかった花も咲いて、実家のリビングで元気にすごしています。

シュガーバイン

おしゃれな入れ物に入れられて販売されていたもの。本来は病気や害虫の心配もそれほどなく、初心者でも比較的簡単に育てることが出来るらしいです。インテリアとして棚の上の方に飾ると、下に垂れさがるツルが可愛らしい。入れ物に入っていたのでそのまま置くだけでオシャレでしたが、すぐに枯れました。短い期間は楽しめました。

ユッカ(青年の樹)
3本入りの鉢植えを、どなたかから頂きました。頂いた時からわたしはこの植物に愛情を注ぐ気持ちに全くなれませんでした。これは好みの問題です。この時点で私のそばにおいておけば枯れることが確定していましたから、早い段階で義母に託しました。

植物を育てるのが得意な義母は、わたしが見放したこの植物を見事に手入れしてくださり、3本の内2本は枯れたようですが、1本は「1本だけでジャングル?」っていうくらいにモッサモサに育っています。もう10年位、生きています。

ユッカから学んだことは、扱う植物の最低限の条件として「興味を持てる植物にする」ということです。


ここまでの植物はいわゆる観葉植物っぽい植物でしたが、もっと手がかからない植物ではどうでしょうか?

サボテン

タマサボテンを育てていたことがあります。こういうトゲトゲの丸っこいサボテンです。

Pexels / Pixabay

サボテンは砂漠の植物。当然「乾燥に強く、手入れなんてほぼ必要ない」とわたしは思っていました。

サボテンは内側に水をたくさんため込んでいるから「とにかく丈夫でいつも緑で、いつも元気!」だから育てやすい・むしろ育てなくても育つくらいに思っていました。実際丈夫だったと思うのですが、しかし弱点もあります。

わたしの思うサボテン最大の弱点は「いつ見ても同じ」ということ。生きてるか死んでるか分かりません。育てている甲斐がないというか。端的にいうと面白くなかった。こちらの期待にちょっとは応えてほしい、生きている・成長している姿を見せてほしい・・・と当時のわたしは思ったのかもしれない。水をあげた方がいいのかあげない方がいいのか、それも分からないし。

いつのまにかその存在を忘れ、ふと思いだして目にした時にはサボテンのトゲの間に埃がつもり、うわぁ・・・と思ったところまでは記憶にありますが、その後どうなったかは憶えていません。

多肉植物
多肉植物も、サボテンと同じく「水を一杯ため込んでるから、丈夫で枯れない」と思っていましたが、サボテンと同じ末路をたどりました。

やっぱり水やりのタイミングが分からないのと、成長のなさで飽きました。

ティランジア(エアプランツ)
エアプランツは土が無くても良い植物。どこにでも飾りやすいし、エアプランツっていうくらいなんだから、水さえ要らないんじゃ?と思っていました。植物だから多少は水は必要だろうけども、少なくともその他の観葉植物よりは、はるかに手がかからないはず。

育てるのが比較的簡単な観葉植物のはずですが、しかしこの植物もまた、水やりのタイミングが分からない。エアプランツという名前から、ほぼ水やりは要らないと思っていたけれどもやっぱり水を全くあげないと枯れます。

それにこの植物もまた、生きてるんだか死んでるんだか分からず、つまらない。これほどまでに何も変わらないのであれば造花と変わらないし、それゆえに手入れもぞんざいになり、そのうちに飽きてしまったという流れです。

エアプランツは手ごろなので数個は家に飾っていた気がしますが、これもまたいつの間にか姿を消しました。枯れて捨ててしまったんだと思います(捨てたという記憶は全くないですが)。

育ててきた観葉植物から学んだこと。

これらの観葉植物から学んだこと。

1.扱う植物は最低限、興味を持てる植物にする。

2.大きさは出来るだけ小さいものにする。

3.成長が感じられる植物にする。

1.扱う植物は、「興味を持てる植物に限る」。

われわれは、興味のないものに興味を持つことは出来ません。植物好きでどんな植物でもどんと来い!な人なら別ですが、そうではなくてただ「インテリアとして植物を飾りたい」という程度の興味であれば、自分が本当に飾りたい植物なのか、しっかりと考えてから購入した方がいいです。自分が納得の上で家に迎え入れた植物であるならば、そうでないものよりは頑張れます。

発達障害であることを自覚するなら、様々な場面において「自分が許容できる範囲・興味を持てる範囲は物凄く狭い(かもしれない)」ということを念頭に置いておきましょう。

2.大きさは出来るだけ小さいものにする。

大きい観葉植物は存在感があってオシャレです。圧倒的にオシャレですが、飾るには大きな空間が必要です。だだっ広いモデルルームのようなリビングに飾るなら別として、そうでもないリビングに飾るとなるとかなりの圧迫感がでます。

最初のうちはいいのですが、時間の経過とともに「邪魔だな」と思うようになること必須。こうなってしまうと結局は「植物を処分する」という流れになります。

植物も生きているので、「邪魔だな」ということだけで処分するのは忍びないですね。かといって自分が邪魔だと思うものと平穏に暮らしていけるほど、われわれはストレスに強くありません。ここ、重要です。

また、大きい物ほど当然のように手入れだって大変です。小さいものなら手軽に持ち運べるし、手入れも簡単。最悪処分することになったとしても、大物を処分する時ほどは心が痛みません。

小さいものにしておいた方が、いろいろな面で無難です。

3.成長が感じられる植物にする。

「成長が感じられない」植物は、フェイクグリーンと同じ。
と言ったら、「いやいや、エアプランツだって生きてるんだよ、成長してるよ」という声が聞こえてきそうです。それはそうですよね、生きてるんだから。
そんなことは知ってる。でも植物ド素人のわたしにはそう感じてしまうんですよ。もっと分かりやすい成長が欲しいの。その気持ちは止められない。
フェイクではなくわざわざ生きている植物を飾るならば、植物としての分かりやすい成長を見たくなりませんか?

手のかからないエアプランツやサボテンは、手入れこそラクだった(というよりは、何もしなかった)ものの、何も変化しないので「生きている」実感が得られず、ただの「物」がそこにあるだけになってしまいました。

そうなってくると植物への愛情も興味も失い、結果、枯らすことになります。

これらの懸念事項を考慮した上で、それでも観葉植物を飾りたいという場合、どうしたら良いのでしょうか?どんな植物を選べばよいでしょうか?

続く。

 

 

 

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