おいしいパッタイを安定的に食べたい人に。カルディのパッタイセットで手づくりしよう1

今更ながら、タイ料理のおいしさを知りました。

さかのぼること数週間前、ふらりと入ったタイ料理屋さんのランチにて「パッタイ」というものを選んだのです。パッタイという料理名さえ「なんか聞いたことあるけど何?」程度にしか知りませんので、「よく分かんないけどこれにすっか!」と、普段はやたら悩みまくる私がなぜかここぞとばかりに思いきりのよさを発揮して、軽いノリで注文したのでした。そんな感じでしたので食べた時の衝撃たるや、すさまじいものがありました

!!すんごい旨いんだけど!!
こんなものがこの世に存在していたなんて!!!!

頭をなぐられたようなショックというのでしょうか。私はこのウマサを知らずしてうかうかと人生40年も過ごしていたのか・・・という脱力感。

が、しかし。年齢を重ねた今だからこそ、この複雑な味を美味しいと思うのかもしれません。今ここでこのタイミングで我々は出会う運命であった。そう、そういうことにします。後れを取った分は今後の人生で取り戻せばいいのです。

そんなふうに唐突に「ウマイもの=パッタイ」という料理に出会ったしまったのですが、そこで一番感心したのが「この味は出せないなぁ」ってこと。大抵のものは、ああ、これはあれでこれで、あれを入れたらこんな感じ?と調味料の予測はつきます。が、よその国のものときたら、この概念が全く通用しない。「なんだろう、この味?この深みは一体なんだろう?」と頭を「?」でいっぱいにしつつ、ウマイウマイと食べ進めたのでありました。

その後数日経っても、やっぱりあの味が忘れられない。いくらあの味が食べたいと思ったところで我が家の調味料ではちょっとムリそうだし、次の外食の機会はまたタイ料理にするぞ!と思っているところに、ちょうどそんな機会がやってきたのです(無理やり作ったというべきか)。もちろん私は迷わずパッタイを注文。

し・か・し。

あれ?あんまり美味しくない。あの衝撃的頭爆発的なウマサはどこに行ってしまったのでしょう?なんかねちゃねちゃしてるし、コクがたりないっていうかなんていうか、味が薄っぺらい。安いから、とかじゃないんですよ。だって休日価格・東京価格・ランチ価格で1400円もしたんですから。1400円もとるっていったら、1食としたら大した値段じゃないですか。パッタイだけじゃなくて、他のサラダとかから揚げみたいのとかそういうのが取り放題だったんだけど、そういうのはあくまでもおまけ。私としては「パッタイで勝負してよ!」と思うのです。

結果、1400円でこの味はちょっとないかなという結論。だって、別に場所とかどうでもいいし、お店の見た目がこじゃれてる必要もないし。こっちは「ただ旨いもんが食べたい」というだけなのですから、そのウマサにだけお金を払いたいのです。そりゃね、都心も都心のど真ん中にお店をかまえたらいろいろ人件費とか家賃代とか高いのは分かりますけども。

それならと、また数週間あけて、最初に食べたお店でもう一度食べることにしました。開店と同時にお店になだれ込み、前回と全く同じものを注文。あぁ、あの味にまた出会えるのね。私の心は数日前からときめき、料理を注文してからもワクワクドキドキが止まらない。

そして待ちに待ってようやく、パッタイが私の前に!!

もう期待が膨らみ過ぎて、居ても立っても居られないとはやる心を抑えつついざ一口。

「?」

なんと先日のような感動がないのです。確実に味が違う。麺のねっちょり感も違う。うまみが前と違う。口の中に広がる異国の味、しかし原因ははっきりとは分からないけどなにかが違う。そこで、ようやく私は理解しました。

「そうか、これは家庭料理なのだ」

家庭料理って、同じものを作ったとしても入れる材料も調味料も家によって違う。その人その時によって違う。肉じゃがひとつとったって、甘めしょっぱめ、人参入れたりインゲンいれたり、肉多め少なめ、肉は牛肉派?豚肉派?っていろいろあるでしょう。バラエティ豊かで正解はなく、みんな違ってみんないい。

作る人によって味が違うのはもちろんだけど、同じ人が作ったって今日と明日では味が違う。その時手元にある材料で、その時手元にある調味料で、その時の気分で。適当OK。それが「家庭料理」なのであります。

私が大好きな「餃子の超有名チェーン店」でも、チャーハンひとつとったってお店によって味が違うし、同じお店でも作る人によって味が違う(分かる人には分かるけど、あんまりこだわりのない人には分からない程度のレベル)。チェーン店だから作り方はきっちり決まっているはずだし、調味料も全店同じはず。それでも違うんだな。そのお店でアルバイトをしている時は、もっぱら「店長の作るチャーハンはまずい」と従業員の中では話題になってました残念ながら。店長以外だとそうそうはずれって感じでもなかったのですが。

そんなわけで、それがもはや家庭料理だとしたら「あたりもはずれも、その時しだいだな」と悟ったわけです。のちにネットで調べてみたところ、パッタイというのは店によって当たりはずれが大きい料理らしいのですよ。

私が「これはっ!」と思った「私の人生を変えた記念すべきパッタイ」を出してくれたお店は、タイのローカルな、悪くいっちゃうと適当というか、そんな緩い雰囲気を纏うお店。日本では当たり前の「清潔でちゃきちゃきして店員さんはみんな親切!!!」なお店ももちろんいいけれど、外国でありがちなそういうゆるーーーい雰囲気のお店も大好物。なんか「そう、そんなもんでいいよね。人生そんくらいでいいよね」という、何でも受け止めてくれそうなおおらかな空気感にほっとするのです。何かと神経がとがっていますから、そういうおおらかな空気感が大好きなんです。そういうお店で毎回きっちり調味料測って毎回同じ味を、なんて期待するほうがおこがましい。つまりその日においしいかどうかは、完全に「運」。

私はそういうお店が大好きでありながら、自分の食べ物を「運」まかせに出来るほどの心の余裕はありません。たまに遊んでみるならいいんだけど、「ウマイものを食べる!」と狙いに行っているならなおのこと。一生で食べられる食事の回数は決まっているのですから、出来れば1回もムダ打ちはしたくない。

では毎回美味しいパッタイを食べるにはどうしたらいいのか。今や、外で食べると必ず当たりはずれがあるということが明らかになってしまった。それなら。

家で作るしかないよね?

そうでした。もう家で作るっていう選択肢しかない。それなら、ある程度私が毎回調整出来る。

でも調味料とか分からないしなぁ、と思ってネットで調べていると、カルディコーヒーファームに「そういうキット」があるらしいということが判明。

あのお店では主に「コーヒー豆」しか買わないけど、確かにいろんなものがあるな。よし、まずはそのキットやらを手に入れて作ってみるしかあるまい。いつになく気合をいれてカルディに行くと、特段目立つでもなく、何やら「うまいぜっ」的な店員さんのコメントが貼られているでもなく、ただ普通に大量にありました。

これです。二人前で300円位だったかな。キットで買うのは割高な感じがするので普段はあんまりこういうのは利用しないのですが、それでも人生の幅が広がるんならそれでよし。そんなちっぽけなこだわりはこの際捨ててしまおう。この日はこのキットに加え、エビ・ニラも購入して家へ帰りました。続く。

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