1日の半分位は紅和みを食べて過ごしているわたしです。こんにちは。
さて、今日も元気よく張り切って紅和みの焼き芋を買いにスーパーに行きました。
これまでは買い物のついでに焼き芋を買っていましたし、大抵の人にとってもそうだと思います。
わたしの「焼き芋を買う人観察」によれば、たいていの人は買い物ついでに焼き芋も買っていますが、最近のわたしは「焼き芋を買いに行くついでに買い物」をしています。
そんなわたしの買い物事情はさておき、今日もスーパーに車を停めるやいなや駐車場からまっすぐかつ小走りに焼き芋コーナーに向かったのですが、今日の焼き芋コーナーには2本しかありませんでした。最後の2本。だけどもこの残り物の2本はわたしの焼き芋選び基準でいうと「いい」芋達。この2本をカゴに入れ、次の焼き上がりをまつことに。
40分と言われた時は待てないと思ったわたしですが、30分なら待つ。
そこで30分待って、焼き芋を並べている店員さんに美味しい焼き芋ってどういうのですか?と聞いたんです。わたしとしては、焼き芋食べまくりの生活のなかで、「こういう紅和みが好き」という答えは一応あります。しかし世間の一般常識として、おいしい焼き芋を選ぶ基準が知りたかったです。
そこで店員さんが教えてくれたこと。

太い芋が人気がありますね。
こういうのとか。

そうなんですか。
じゃあ、美味しそうなものを選んでもらえますか?
見た目の違い
今回購入した焼き芋たち。一番右の焼き芋は、いつもの基準でわたしが選んだもの。
他の4本は店員さんが選んだ焼き芋です。
明らかな違いとしては、店員さんが選んだ焼き芋は「ずんぐりむっくり」だということ。軽くラグビーボールのような感じ。太さを基準に選んでいるのが分かりますね。
断面の違い
太い焼き芋を切った断面の様子です。
ちょっと白っぽいです。他の芋も切ってみましょう。
総じて白っぽい。これに対し、わたしが選んだ焼き芋の断面は、こう。
色が濃く、ねっとり。明らかに違いますよね。より違いが分かるように、太い焼き芋を切った上に、わたしが選んだ焼き芋をのせてみましょう。
どうでしょうか。右と左の焼き芋で比べてみても、上にのっている焼き芋は、色が濃く透明感があり、いかにも甘そうな感じがしませんか?
重さの違い

店員さんが選んだもののうちの一つ

味の違い
食べて比較して分かったこと。
自分の基準で選んだ芋の方が、圧倒的に甘い。そして食感はネットリ。
プロがおすすめする「人気がある焼き芋」もわたしが選んだ焼き芋も、どちらも紅和みだし、しっとり系の甘い焼き芋です。でも、わたしがわたしの基準で選んだ焼き芋の方が、これはもうはっきりと色も違うし味も段違いに甘かったです。
プロがおすすめする焼き芋について、息子に「ねぇ、おかあさん。なんでこっちの芋の方が人気があるの?理由言ってた?」と聞かれました。
わたしもしつこく「なんで人気があるんですか?」とは聞かなかったんですが、それは「人気がある=美味しいから」だと疑わなかったからです。
何で太いのが人気なんですか?
美味しいんですか?
どうなんですか?
と絡んでいくのも、忙しいのに迷惑だろうなぁとも思ったし。なんかほら、頭がイカれちゃってる感じがするじゃない?そんな(一般的には)どうでもいい焼き芋なんかのことで質問しまくるっていうのは。わたしは確かにちょっとイカれちゃってるところもあるけど、忙しい人を捕まえて質問しまくって仕事を中断させるのは「それはあんまりよくない」と思った。
だけども現実問題として「美味しさは甘さである」で考えるならば、わたしが選んだ焼き芋の方が、焼き芋レベルは上だったのです。
なぜ太い焼き芋が人気なのか?
では「なぜ太い焼き芋が人気なのか」。
これについてわたしが考えた理由を述べましょう。
1.普通に美味しい
一般的な人にとっての焼き芋は、たまに1本買ってきてみんなで分けて食べて「美味しかったね」と言い合うもの。食後やおやつに、みんなで分け合って食べる。こういうシチュエーションだと思います。
わたしのように毎日買ったり焼いたり、すぐに食べたり冷凍したり冷蔵したり、焼き方を5分10分単位で買えてみたりと、なんやかんやと食べ比べたりはしません。ですから個体差だとか、なんならさつまいもの種類さえこだわりはないかもしれません。
「焼き芋食べたかったから、そこに売っていた焼き芋を買ってきた」ただ、それだけです。
買った焼き芋がそれなりに美味しければいいのですから、なんの問題もありません。太い紅和みだって、普通に美味しいです。
2.量が多い
太い焼き芋は見た目が大変立派です。そして実際に重い。今回、店員さんに選んでいただいて購入した焼き芋の重さは次の通りです。




1本あたり(458.0+465.5+468.0+470.5)÷4=465.5g
対してわたしが選んだものは368.5gですから、太いものとわたしが選ぶものとでは100gの差がありました。
100gあたりの値段は、1本198円(税抜き)ですから
太いもの (198円÷465.5g)×100g=42.53円
わたしが選んだもの (198円÷368.5g)×100g=53.73円
100gあたりの差は11.2円でした。
焼き芋100gあたり300円の世界だと、300円も違う!となりそうですが、この紅和みについては太目のラグビーボール状焼き芋とわたし基準の焼き芋では100gあたり11.2円しか変わりません。であれば、わたしならより甘い方を選びます。
しかし大抵の場合、わたしのように『より美味しく少しでも甘いものを』という情熱を燃やして生きているわけではありませんから、『同じ種類の焼き芋で同じ値段なら、大きいほうが良い』に決まっていますよね。結果、太いものを選択することになります。
しかしわたしはわたしの基準で選ぶ
今回の試みにより、プロがおいしいとおすすめする焼き芋よりも、自分で選ぶ焼き芋の方がわたしの好み合うということが分かりました。自分の好みの芋を選び続けてきたので、当然といえば当然です。
そもそも、人気って誰の人気のこと?
物凄く当たり前だけど見落としがちなこと。今回もまんまと見落としていたんだけども、店員さんが言う「人気」というのは「誰の人気のことを言っているの?」ということ。対象者は誰?
要は、わたしの「人気」じゃない。ここ大事です。みんなにとっての人気が、わたしに当てはまるとは限りません。みんながみんな、同条件で焼き芋を買いに来ているのではないのです。
だから、「みんなに人気」なものをわたしが気に入る可能性は、無きにしも非ずではありますがあんまり期待はしない方がいい。みんなの人気なんて、あてにはならない。自分が好きなものは、自分の足で買いに行き・自分の口で味わって、探し出す。
おいしい焼き芋:わたしの基準
ここまで読んだあなたなら、きっと

あなたはさぞかし甘いものを選んでいるんでしょうね。
それじゃあ、あなたはどんな基準で焼き芋を選んでいるの?言ってごらんなさいよ
と思っていることでしょう。
プロは焼き芋を太さで選んでいましたが、ではわたしは?
それは
細すぎず太すぎず長く、しっとりしていて、
蜜があふれているもの
です。こういうの。
ラグビーボール型(人気がある焼き芋)との形の違いはこんな感じ。右がわたしの基準で選んだ焼き芋で、左が人気がある焼き芋。右上の番号は、重さ(g)です。
太さでいうとこのくらい。
細すぎず太すぎずが重要です。細いのもダメだし、太すぎるのもNGです。スーパーの焼き芋コーナーで細すぎるのはほぼ見かけないので、太すぎに気を付けましょう。太いものは甘味が少ないと思って良し(わたし基準です)*
さらにもっと重要なのは蜜があふれて甘そうなところ。
これなんかけっこうだらだら出ちゃってますね。
その時に並んでいる焼き芋の中で、一番蜜がでている(黒っぽくスジになっている)ものを選びます。皮の部分だけじゃなくて、両端から蜜があふれているものもあります。
いろいろな焼き芋をみていくと、向こうから「わたしが甘いよ」と語り掛けてくるような気すら感じます。あぁコイツあまいぞって分る。焼き芋の紙袋を持ったときに手にしっとりとなじむ柔らかさで、かつ重量感のある個体。これが選ぶべき個体です。手に馴染んでくるんですよ、中まで甘いヤツは。
とは言ってもね。売り物の焼き芋をあまりにもベタベタ触るのは紙袋の上からとは言えなんとなく感じが悪いので、ある程度は「上からぱっと見て勝負」な部分もあります。
そんな選ばれし個体の中でも、食べ比べてみると甘さに差があります。どうしても個体差はあるものなので、全部が抜群に甘いというわけではありません。全部そこそこ(普通に選んだ焼き芋よりは、かなり)うまいですが、そのなかでもたまに「今日のは群を抜いて格別にうまい」という焼き芋にあたることがあり、そういう日はとっても嬉しいです。
*太いものは甘味が少ないと思って良し
わたしが選んだ個体よりは甘味を感じにくかった太焼き芋ですが、一度冷凍してから解凍し、他の芋と食べ比べずに、これのみで食べるとすごく甘く感じました。数個試しましたが、どれも同じように甘く感じました。なぜか、太い芋に関しては冷凍後の方が美味しい気がします。(あくまで個人の意見です)。
お腹がすいてくる夕方の時間帯に食べるのもおすすめです。太いので食べ応えがあるし、すごく甘く感じます。