焼き芋を食べまくり&買いまくりの日々を送っているわたしです。こんにちは。
先日、いつも焼き芋を買いに行くスーパーの焼き芋コーナーにて、「焼きあがった焼き芋を並べている店員さん」に初めて出会いました。
正確に言えば、焼きあがるのをずっとまって、焼きあがってもなかなか店員さんが来なかったけどそれでもまって、店員さんが来たとたんに突撃。だから出会ったというよりは待ち伏せ?
この店員さんは、パートのおばちゃんではなくて男性社員さん。パートのおばちゃんであれば、焼き芋の知識はわたしと同じくらいもしくはそれ以下でしょうから期待は出来ません。なぜならわたしはそこらへんのパートのおばちゃんよりもこのお店の焼き芋を心から愛しているという自信があるからです。この2月に入ってから今日までの実績(焼き芋につぎ込んだお金と情熱と食べた焼き芋の量)が、その自信につながっています。実にくだらない、庶民の平和な自信です。
このお店の焼き芋を愛しているパートのおばちゃんなら別ですが、たまたまパート先が近所のスーパーで、たまたま青果コーナーに配属になって、そんで今日は焼き芋担当になったから焼き芋を並べていますってだけのケースの方が多いと思うんですよね。わざわざ「この紅和みの焼き芋と接したいが為にこのスーパーを選んでここでパートやってます」なんていう奇特なヒトはいないでしょうからね。いたらごめんなさい。
しかし社員となれば話は別です。社員であればそれはプロ。焼き芋を売る側として、様々な知識を持っているはずです。わたしは焼き芋について知りたいことがいろいろありますから、ここぞとばかりに、かつ、さも「別にそんなにがっついているワケじゃないの。たまたま通りかかったたら店員さんがいたものですからね、ついでに聞いてみただけなんざます」的な空気感をだしつつ質問攻撃してきました。
今回の会話より分かったことを参考にして、自宅でおいしい焼き芋を焼く方法を追求していきます。
今回はこんなことを教えてもらいました。



焼き芋を買いに来ても1本も無い時があるんですが、
焼き上がり時間は何時ですか?


1回では、何本くらい焼けるんですか?




家で焼き芋をやるなら250℃で60分くらいがいいです。

(この機械の210℃と比べて)ずいぶん温度が高くないですか?大丈夫なんですか?

家庭用の機械だとそのくらいがいいです。250℃で60分。


この機械も、網の下に蜜をうける部分があるんですよ。

さっそく家でやってみます
色々ありがとうございました。
教えてもらったこと、まとめ
ここまでの情報をまとめます。
温度と焼き時間は210℃で120分(←極秘情報ではないのか?)
スーパでの焼き上がり時間は、9時.11時.13時と120分ごと。
トースターやオーブンで、250℃60分を目安に焼く。
紅和み(焼き芋)の熟成された甘さは、じっくり焼くことで引き出されているということが分かりました。
さっそく焼き芋を焼く
それでは教えていただたいら情報をもとに、さっそく焼き芋を作っていきます。
機械は毎回ながらのけむらん亭。さつまいもの種類は紅和みです。
220℃で焼く
これまでは「オートメニュー焼き芋」を使っていましたが、今回は温度設定をして焼きます。スーパーでは210℃の設定でしたが、けむらん亭での最低温度は220℃ですから、220℃に設定します。また、60分焼くにしてもタイマーの最大が30分なので、30分ごとに様子を見て時間を延ばしていくようにします。
芋の太さに違いがあるので、一番細い芋で60分、中くらいのものは85分、太いものは90分加熱しました。
アルミの上に蜜がしみだしていました。アルミを敷いているので、その点掃除は簡単です。
250℃で焼く
こちらの芋は細めだったこともあり、加熱時間は30分と40分です。30分の時点でかなり柔らかくなっていました。
加熱温度による違い
見た目の違い
左:220℃
右:250℃
皮部分に、差は感じられません。
↓220℃の焼き芋たち。竹串で開けた穴から、蜜が噴き出て焦げています。
↓250℃の焼き芋たち。こちらも竹串で開けた穴から蜜が出ています。
断面の様子
220℃60分加熱の焼き芋の方が、断面の色が黄色いです。250℃の方はどす黒いですね。こういうのは個体差があるだろうなと思いましたので、何本か切ってみました。。
左が220℃、右は250℃です。左の方が色が濃いです。250℃の方のもう1本は黒くなかったので、これは温度が原因でできたものではなくて個体差でしょう。
250℃の焼き芋の方が、しっとりした感じ、220℃の方はほっくりした感じに見えます。
味の違い
それぞれ食べていきます。
220℃加熱の焼き芋は3種類あって、上2本が60分・上から3番目85分・一番下90分です。
このうち、一番美味しかったのが85分加熱の焼き芋でした。これはお店でプロが焼いたものとして出しても全くおかしくない、わたしがこれまで作った全焼き芋の中で、一番美味しかった。そのくらい感動的に・唸るほどにおいしい焼き芋でした。ねっとりしてて甘くて甘味も濃厚でした。
60分の芋の同系統の味ですが、85分の方がより濃いおいしさでした。
↓これが85分加熱のもの。濃厚な甘味とねっとり感。まさしく蜜芋。
次に90分加熱した焼き芋について。
これは太さの問題もあってか、中がぱさついた感じでした。
左は60分加熱のものです。
60分加熱の物は中まで十分に濃い黄色で、透き通っている感じもあります。
右の芋は白っぽい部分がありますね。紅はるか系特有の食感というよりは、紅東のようなちょっと粉っぽい感じが口に残りました。
この太さ(約6cm)になると、90分でも加熱がたりなかった可能性があります(それでも十分食べられるくらいには加熱されていてしっとりもしています)。
スーパーの機械のように120分加熱が必要なのかもしれません。
左から、60分・85分・90分の断面比較。美味しさは85分>60分>90分でした。
250℃で焼いた芋は30分と40分がありますが、どちらもまずくはないものの、220℃の方が美味しいかったですしかも圧倒的に。素人でも分かるほどにはっきりと違いました。ここまで違うとは正直思ってなかったよね、ってくらい。甘さの種類が、250℃の方はさっぱりしていて、220℃のほうは深みのある甘味でした。
食感は250℃の方はしっとりで、220℃の方はネットリに近い。個体による差は当然あるとおもうけれど、250℃の方が美味しいとは思いませんでした。今回は全部で
220℃・・・60分
220℃・・・85分
220℃・・・90分
250℃・・・30分
250℃・・・40分
の5種類がありましたが、断トツに美味しかったのが220℃・85分。次に220℃・60分でした。加熱時間は長い方が美味しいということですね。ただし、加熱時間は太さによってなので、太すぎるものは90分でも足りないという結果になりました。
太さ6cmのさつまいも。再加熱で合計120分加熱
太さ6cmのさつまいもは90分加熱してもでちょっと白っぽく、なんとなくパサつく部分がありました。加熱が足りないと判断したので、一旦冷めてしまってはいますが、220℃でもう30分焼いてみることにしました。食べてみると、

追加で焼いたところ、焼く前より柔らかくしっかり甘くなってました。皮のすぐ内側の部分がちょっと固くなり、断面はガリっとクッキーみたいな食感になっていましたが、それもまた美味しかったです。(写真のことを忘れ夢中で食べ切ってしまったので、写真はありません。わかりにくくてごめんなさい)
しっかり加熱することは大事ですね。竹串で刺して柔らかくなっていると判断してもたべてみたらもうちょっと加熱した方が良かったということもあるので、このあたりの調整はまだまだ難しいです。
まとめ:今度の自宅焼き芋について
スーパーの店員さんにおススメされた250℃でしたが、220℃の方が圧倒的に美味しかったです。ここまで違うものかと驚きました。
したがってせっかくもらったアドバイスではありますが、わたしは今後250℃ではなく220℃で焼きます。
加熱時間は85分(太さ4cm)です。60分と85分ではけっこうな味の差がありました。このあたりは個体差があるでしょうから、60分以降は焼き上がりを確認しながらになるでしょう。
太さ6cmになってくるとスーパーで焼き芋として売られているサイズになりますが、このサイズだと220℃で120分加熱が必要になります。かなり時間がかかりますし、なにより今回焼き芋にした一番大きいサイズの芋は、1本198円。対して焼き芋も1本198円ですから、同じ値段なんです。同じ値段であれば、わざわざ手間をかけなくてもいいかなと思います。
けむらん亭で焼くことで段違いに美味しさがアップするならば、値段は同じであっても家で焼き芋にする価値はあると思いますが、今回はそこまで味に差があるとは思いませんでした。どちらも美味しい焼き芋です。
味の違いとしては、けむらん亭で焼いた焼き芋はコゲの味がつくので、そのほろ苦さが好きな場合は、けむらん亭で焼くといいかもしれません(120分かかるけど)。わたしは、120分かかることと焼き加減の調整なども考えたら、出来上がった焼き芋を買ってくる方が手軽でいいです。スーパーに買いに行って帰ってきても、120分もかからないし。
【わたしの今後の焼き芋戦略】
これでいこうと思います。
