アスペルガーグレーゾーン・焼いた鮭が消える。短期の記憶障害?

わたしは自分で調べたところ、アスペルガーの傾向が強く、正式な判断をされているわけではないけれども極めてグレーゾーンな人間であると思うのですが、小さな失敗のようなことは多々起こります。

だけどもそれは日常すぎて、あまりにわたしの普段の生活になじんでいたので分かりにくかったけれど、以前パートに出ていた時に私の日常をまわりに話してみたところ、大いに笑ってもらい「本当に面白いよね、変わってるよね」と言われることがありました。この職場ではわたしは「ちょっと変わっているけど、人間的には良い人」と肯定的にとらえられていたので、わたしとしては異例の3年も同じ職場で働くことが出来たのでした。

この職場で働いている期間に、わたしが他人に話したわたしの行動の中で、覚えているものが3つあります。

片方の靴下だけ大量に行方不明になる

洗濯をするたびに靴下が行方不明になります。これは誰しもあることだと思うんです。数の差はあれど、「なくしたことないな」なんていう人はいないんじゃないかなっていうくらいの軽い失敗だと思います。

だけども、わたしの場合はなぜか、こども靴下が大量に紛失します。ある時、数えてみたら片足だけの靴下が14足出てきました。定期的に見直して、片方だけの靴下は処分しているのですが、この時は処分してちゃんと両足を揃えてから数か月~半年くらいたったころだったと思います。

これだけ無くなっていれば通常は気づくと思うんですが、「なくなっているかも」と思ってチェックしないかぎり、わたしは気になりません。こどもの方も慣れたもので、右と左が違う靴下でも全く気にしない人間に育ちました。これはこれで細かいことにこだわらない大物に育ったと言えなくもないのですが、右も左も、表裏も、丈の長さもまったく気にしないので、学年の違う人にも靴下がヘンなので声を掛けられたことがあるようです。

最近ではオシャレで、右左違うデザインのものがあるので、右左が違うからと言って一概に「おかしい」とも言えなくなってきてはいますが、さすがに足首までの靴下と、ハイソックスを右と左にはくとそれは変わった子でしょうね。

こういう話を子どもから聞いた時、わたしは「なにそれ、面白い!」と喜びこそすれ、「え、そうなの?大丈夫?いじめられたりしていない?」とか「今度から気を付けた方がいいよ、お母さんも気を付けるね」などとは全く思わないし、対策を立てねばとも思わないのです。だからそのまま、ずっと「定期的に片足のみの靴下を処分する」ということが続いています。

いつかすべての靴下がなくなって靴下を買わなければならなくなったら、すべて同じ色・同じ形の靴下を大量に買い与えます。

夫の靴下は、短い靴下(スニーカーの時に履く靴下)は、黒で5足、会社用のハイソックスはグレーで10足、というように同じものを大量に購入するので、1足無くなっても、困りません。分かりやすくて非常に便利です。

いろんなものを洗濯する

これも、普通にみんなの「あるある」だと思っていましたが、そうでもないらしい。ティッシュとか。ポケットに入った状態で洗濯すると、それが服にこびりついて服が紙だらけになって悲惨です。ティッシュを洗ったのは良く聞きますが、オムツはそんなに洗濯しないらしいですね。子どものオムツ。

あれはティッシュ以上にやっかいです。小さいビーズがそこらじゅうにこびりつきます。パンパンと洗濯物をはたいてビーズを落としながら干しますが、そうすると床がビーズだらけになるので、掃除が面倒です。オムツの洗濯も、生理用品の洗濯も、何度もやりました。

こどもが大きくなったので、オムツの洗濯はなくなりましたが、オムツをしている人間がいる間は洗濯し続けたと思います。最近では、小銭とかボールペンとかも洗濯機からでてきます。

そんなこと言ってないで、洗濯前にチェックすればいいだけじゃない、と思いますよね。でもチェックするなんてめんどくさいし、何度失敗してもチェックするという方向には至らない。洗濯する時は、洗濯物をザ―――っと洗濯機に入れますが、その時「ポケットの中チェックしなきゃ!」と思いだしたことはありません。

夫には「ポケットの中をチェックしろ」「洗濯機の中に入れる前にチェックしろ」と言われています。何度も言われているし言われたということも覚えていますが、対策方法を言われたところで、それは解決になりません。言われたって出来るようにならないんだもの。

それを「不注意だ」とか「注意していないから」とか、我が家ではよく「言われたことくらい完璧にやれ」などと怒られるのですが、そう言われても何の解決策にもなりません。怒られると怖いので、怒られたことに対してビクビクおどおどして、怖いという気持ちが増えるだけです。

焼いた鮭が無くなる

これはわたしが「わたしって何かしらの記憶障害があるのかも」を意識した出来事でもあります。
数年前のある日、わたしは夕飯を作っていてそれと同時に「翌日の夕飯に食べる用の鮭」も焼いていたのですが、ふと気が付くと、焼いていたはずの鮭が無くなっていました。

我が家ではペットを飼っていないので、知らない間に猫が食べちゃったということも考えられないし、いたずらをするような幼児もいない。これはいったいどういうことなのだろう?まさに狐につままれるという状態。

もちろん、家中探し回りました。わたしが意識していない状態でわたしがどこかに置いてきたに違いないので全部の部屋を見たし、念のため便器の中とか浴槽の中も確認しました。それでも完全に無くなっていました。

さっきまで鮭を焼いていた、ということ自体が夢だったのはないか?とも思いました。でも焼いていた記憶はあるし、焼いていたフライパンも残っているから、焼いていたのは事実。まったく訳が分からない。

完全犯罪。
どこをどう考えても、どう思い出しても、何も思い至らない。

こういったことはわたしの生活にたまにおこるので、またあれか、あの「次元の狭間に飛んで行った状態」が起こったのかと理解し、考えるのをやめました。

物がまるごとなくなるとか、その時間の記憶が全くないとか。まさにわたしは「その時間を飛び越えてしまった」か、「時間をどこかへやってしまった」か。なんかあれだ、ジョジョの奇妙な冒険のスタンド能力みたいな?なんていうとかっこいいけど、もちろんそんな便利なものじゃない。

通常の人であれば、本当に気持ち悪いことでしょう。わたしにとっては慣れているので「まぁ、仕方ない」と思ってその事実を受け入れることができますが、多くの人にとっては「次元の狭間に飛んで行った」では処理できないことだろうと思います。

それに自分の家の中のことだからいいけれど、一般社会では通用しませんよね。重要な書類がなくなったら「次元の狭間に消えました」なんて理由が通用するわけがありません。だけど、現実問題として起こってしまうことなので「外で働くのが怖い」ということもあります。実際、社員で働いている時でも、書類はしょっちゅうなくなってました(会社の人事を一人で担当していたので、緊張感はハンパありませんでした)

さて。では鮭はどうなったのか。
鮭がなくなったこと、次元のはざまに消えたことさえ忘れたころに、冷凍庫の一番奥から発見されました。鮭を焼いた日から数日は経過していたでしょうか。

焼かれた鮭が、1切れずつ丁寧にラップされて冷凍されていました。

あー、良かった!

・・・では、ないですよね。これ、わたしがやっているんです。無意識に。我が家でそんなふうに丁寧に処理して冷凍庫にいれる人間はいませんから。


少しでも覚えていれば、そういえば・・・と記憶と辿ることができますがそんな記憶は一切ありません。忘れているのです。

忘れるというのは「一度頭に入れたものが抜けた状態」ですが、そうではなくてわたしの場合は一度も頭に入っていないので「忘れる」というよりは「意識していない」といった方が正確です。意識していない状態でいろいろなことをやってしまうと、自分の中に意識が戻ってきたときに、何が行われていたが「記憶を元にたどる」ことが出来ないので、やっかいです。

片づけとかね。「どこにしまったか」とか「何を捨てたか」とか。そういうのが抜け落ちるので、えーーーーっと、どこにしまったっけ?そもそも、、、しまったっけ?となります。

あとから誰かに「あれ、どこに片づけたの?」と聞かれても、頭を抱えるしかありません。これ、本当に困るんです。日常片づけるのは主婦であるわたしですが、そのわたしが片づけた先を覚えられないので。

夫にはずっと「ありえない」と怒られ続けてきましたが、「片づけた先が、本当に分からない」ということを、少しづつ理解してくれているように思います。では片づけなければいいかというとそういうわけにもいかないので、自分の物でないものは「片づけても捨てない」という方法で乗り切っています。

こうすることで、何かの場所を聞かれて「どこにあるかは分からないけど、捨ててはいないから、絶対どこかにはあるはず!」ということだけは、自信を持って答えることが出来ます。

自分の物だったら、捨てても大体のことは忘れてしまうし、捨てて困ったこともないし、もしかしたら知らないうちに捨てているかもしれないけど困ってもいないので、今のところ大丈夫のようです。

先日、デニムを履きたくて家の中を探し回ったけどどうにも見当たらず「知らない間に自分で捨てちゃった?」「どこかに置いてきたのかな」などと久しぶりに「これはマジでなんなのだろうか?」と、かなり落ち込みました。でも落ち込んでいても仕方ないので、ネイビーのパンツをデニムの代わりに履いたところ、「デニムがなくても生きていけるし、なんとかなるもんだな」と逆に自信になりました。結局デニムは数日後にどこからか見つかったのですけどね。

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