アスペルガーグレーゾーンの母親、ハロウィンを終えて思うこと

息子が「ハロウィンの日に、お友達とお菓子もらいにまわりたい」と言いだしたことから、急にわたしの身に降りかかってきた2019年のハロウィン。

2019のハロウィンが無事に終了したので、今年のわたしのハロウィン活動について振り返ろうと思います。

出発前から予定外

・一緒に行く予定だったお友達Aが、いけなくなったこと。

・「ピンポンをしに行こうと唯一決めていた」お友達Bは、なぜか「眠くてもうねるから行っちゃダメだって」と友達Aに言われたこと。

誰と一緒に行くか・どこに行くかも決まっていない状態に、わたしはどんどんいら立っていきました。

人が来るのも怖いのに、いつの間にかわたしも一緒について回ることに

日本は平和な国だとはいえ、最近は物騒な事件もあります。我が家の近所でも、子どもたちが自転車に乗った人に追い回されたとか、刃物をもった人がいた公園にいたとか、そういう話をこの数か月よく聞きます。ハロウィンだからと言って、子どもたちだけで外出させるのは危ない。

子どもに聞いたら「誰かのお母さんが一緒にいくらしい」と言っていたので、大人がついているならいいかと思っていたところ、よくよく問いただしてみるとそんな大人はいませんでした。息子が適当に返事をしていただけだったのです。夕方になり一緒に行くと確実に決まっていたお友達Cのお母さんから電話がかかってきて、話している中で、流れで「じゃあわたしがついていくよ」ということに。

そのお母さんはフルタイムで働いているし、小さい子もいるし、自転車も持っていない。そういう状況であれば、わたしが付いていくのが「一番いい解決方法」であることは誰の目にもあきらか。

家に居て、誰かが来たらお菓子をあげる対応をするのも怖いけど、怖いことって自分から乗り出して切り開いていった方が、案外怖くないという面もありますよね。

また、自分の子ども(と、友達)の活動についていくだけではありますが、広い意味でいえば、社会貢献みたいなものです。他人のことは怖いけど、人の役に立ちたいという気持ちは強くあるので、「息子についてまわるということは、地域の役に立つことだ」と、その役を引き受けることにしました。

*しかしここで「危ないから、お母さんが付いていく」というと、息子は大泣き。友達だけで楽しくまわりたかったと。こっちだって行きたくもないのについていってあげるということを何とか自分に理解・納得させて「行くという決意」をしたというのに、泣きたいのはこっちだっつうの。ふざけんな!!ということで、大変怒りました。息子は泣きながら「ごめんなさい」というものの、怒りは冷めず。

たったの1時間で、美しい詰め合わせを準備してきた!

自分の子どもが近所の家々を回るのであれば、さすがにお返しのお菓子が必要だろう。ということを、出発1時間前に「友達Cのお母さん」とお話したのです。

その子の母親は、「何にも用意していなんだけど。そうだよね、分かった。いまから準備する」と言っていました。

そして1時間後。待ち合わせ場所に現れた友達Cは、紙袋いっぱいにお菓子を持っている。その子は「お母さんにさ、なんで前もってちゃんと言わないの!こんなものしか準備出来なかったでしょって怒られた」というのですが、それが大変立派なお菓子詰め合わせなのです。

その人が考える「こんなもの」は、わたしにとっては「すごいもの」。ハロウィンの模様が描かれた小さいプラカップに、小さいお菓子を詰込み、他のお菓子も入れてさらにかわいいビニール袋にいれてラッピング。誕生日??っていうクオリティ。

しかも、たった1時間で100円ショップに行き、買ってきて可愛くお菓子を詰めて、準備して紙袋に入れて子どもに持たせるなんて!フルタイムで働いて帰ってきたばかりなのにわざわざ100円ショップに行くというだけでも物凄い行動力。すごいなぁ。わたしだったら、100円ショップに行くかどうか?って考えるだけで1時間は経過してそう。

女子って、こういうの得意な人いるよね。わたしは昔からラッピングには興味を示さなくて、包んであっても丁寧に開けることなく、ビリビリに破って包装紙を剥がすし、自分で包むのも、包装とかラッピングってムダだなぁって思っちゃう方だけど、もらう方からしたら、キレイに包まれていると(特に女子は)嬉しいんだろうな。

かたや「事前にばっちり準備を固めて余裕かましてたわたし」の息子は、買ってきたお菓子の中身をスーパーの袋にぶちまけて、そこからアルフォート1~2枚を直接渡すスタイル。息子も「そんな立派なお菓子、横でわたされると、俺ちょっとはずかしい」と言っていました。そうだろうなぁ。

お友達の反応

息子とその友達は、30分で8件の同じ学年の友達の家を周りました。

ピンポーンとならした後、その家の子が「夜に、自分の友達が家に来た」と分かって、ドアを開けた時の反応は、同じ学年であってもいろいろで面白いものでした。

  • 「ハロウィンで来たんだな」と理解して、あらかじめお菓子を持って出てくる子
  • お菓子を受け取るのを戸惑いつつも「えっ?もらっていいの?じゃあ・・もらうね。ありがとう。またね。」といってドアを閉める子
  • お菓子を貰ったあと、ちょっと待っててと家の中に引き返し、家にあったお菓子をくれる子

だいたい「トリックオアトリート」と言って相手を脅かしてお菓子をもらうイベントのはずが、変装もしていないし、親の意図としては「お菓子を貰ったら(もらいっぱなしでは申し訳ないので)お返しに渡したらいい」と準備していったお菓子を、息子たちはドアが開いた瞬間に「お菓子どうぞ――!」と渡していたので、ハロウィンというよりはサンタさん。

そりゃあ、友達も「なにしに来たの?」って思いますよね。驚く友達に、一緒に回ってた友達は「ほんとはお菓子もらうとこなんだけどさ、突然来てお菓子くれっていうのも悪いし、配ってるんだよね。俺らはサンタやってんの」と説明していました。

ま、楽しいならいいけど。

意外なほど楽しそうな息子たち

そんな風に、同じ学年のお友達の家を次々にピンポンしていった30分。お菓子をもらうというよりは配って歩いていたので、貰ったお菓子よりも配ったお菓子の方が多いのですが、息子たちはとても楽しそうでした。

いつもは昼間しか会わない友達と、夜に会うというのは特別感があって興奮することなのでしょう。「あー、俺、夜の〇〇初めてみた!初めてだよね」とあからさまに喜んでいました。

知っている友達の家で30分というしばりがあったため、あまり普段は仲良くしていないけど、そこに家があるのは知っているからというだけで行った家もあったので、「えっ・・・、何?えっ・・どうして?なに?うん・・・・え???」とものすごく戸惑ってた女の子もいました。普段は遊ばない子だと特に話すこともないので、息子たちもお菓子を渡して怒涛のようにじゃあね、と去っていったので、なおさら訳が分からなかっただろうと思います。

学んだこと:まとめ

息子と同じ学年の子どもたちが「同じ行動(夜に友達が家にやってくること)に対して、いろいろなリアクションを見せる」ということが、興味深く面白かった活動でした。

お菓子を貰う前からハロウィンだと気づく子も、貰ったら自分もあげなきゃと思う子もいれば、親も一緒に外に出てきて「え、お菓子くれるの?もらっていいの?ありがとねーーー」と言って、自分達はお菓子を渡さない(お菓子をもらってもお返しをするということは考えない)家もあったりしました。「お返しをしないのは悪い」ということではなくて、単純に「人間はいろいろな反応を見せるものだ」ということが、面白かった。

それに、息子とその友達がほんとうに楽しそうに過ごしていたので、行ってあげて良かったと思いました。

また、かわいいお菓子のラッピングを短時間で用意するということも、とても勉強になりました。そういうふうに一般的な女の人、やさしいお母さんは準備をするんだなと。

行く前はめんどくさいし、息子は泣いているし「あ”-------もーーー!!!」と苛立ってましたが、外に出たら忘れてました。

わたしの発達障がいっぽい特性の中に「すぐ忘れる」ということがありますが、子どもへの怒りの感情も早く消えるので、その点は便利です。

なんだかんだと感情の波はありましたが、学ぶことも多く、付き添って行って良かったです。

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